愛媛県立とべ動物園

動物紹介

今月のアイドル

アミメキリンのジュンコ

今月のアイドル動物は、「アミメキリンのジュンコ」です。

当園で飼育しているキリンはアミメキリンです。
アフリカの中央部に住み、木の枝や葉を主食にしています。現地ではアカシヤの木を好んで食べます。舌の長さは40㎝ほどあり、この舌を葉っぱに巻きつけ、引っ張り寄せて食べます。飼育下の寿命は約25年で、背の高さは大人で5mから6mになります。
アミメキリンの名の通りの網目模様はカモフラージュの役目をしていると言われています。ウシの仲間に分類され、ウシと同じ様に一度食べたものを吐き戻して、噛み直す反芻(はんすう)をします。

ジュンコは1985年12月23日生まれの23歳です。
キリンで言うとおばあちゃんキリンです。ですが写真を見て下さい、おばあちゃんとは思えないほど毛並みも良く、きれいな顔をしています。対照的にオスの顔はゴツゴツしています。

毎週日曜日に行っているイベントでジュンコは大人気です。年齢を重ねたためか、とても肝が据わっていて、お客さんが多くても怖がらずに近くに寄ってきます。そしてひととおりご飯の食べ方を見せてくれた後には、落ち着いて反芻を見せてくれます。キリンの首は長いので胃から口まで一度食べたものが「グググッー」と上がって来る所を観察できます。キリンならではの観察ポイントをジュンコさんは余す所無く見せてくれます。
ただ、担当者として気がかりなことがあります。ジュンコは若い頃に足をケガしたことがあります。その傷が痛むのか、最近痛そうな動きをよく観察されます。大型草食獣は足が命とも言われます。次世代の出産も期待されているジュンコです。より慎重に飼育していきたいと思います。