和の空間モンキータウンタイトル
 

第19号 2007.03.11更新

   モンキータウン 来園者と霊長類様の関係!? その3
 
 別れと出会いの春ですねー。みなさまお変わりないですか?モンキータウンの霊長類様たちは大きな病気もせずおかげ様で元気な冬でした。(1月に生まれた子ザル2頭も名前が決まりました)世間では異常気象と騒いでおりますが、よく考えると随分前から季節の変化・気候の変調はありました。例えばピースが生まれた7年前、ピースにとっては初めて経験した夏でしたが、異常な暑さでしたね。とにかく、私を含め人間様、事が形として起こらなければ気づかないのが痛いところです。ただただ反省しつつ「和の空間 モンキータウン ファイナル」の始まりです。
メメ親子の絵 ミミ親子の絵
 
 前回は、エサの自販機についてやや辛口のレポートでしたが、モンキータウンが、霊長類と来園者にとって心和む場所にするためのきっかけ作りでしたのでご理解くださいネ。
 その後もこのテーマについては、他園の方との情報交換を続け、モンキータウンを変えたいという湧き出る気持ちでネタ探しをしておりますので、今後もモンキータウンは目の離せないエリアであり続けるでしょう。また、来園者とエサの関係は奥が深く、多くの動物園が苦労しているようで、動物園の永遠のテーマかもしれませんね。
 さて急いで本題に入りましょう。とべ動物園オンリーの愛媛のみなさんはピントこない話かもしれませんが、県外から来たお客様との交流の中で「エサやりの多い動物園ですね」という言葉をよく聞きます。来園者にエサを与えてもらうことは20年前にオープンした当時からやっていることで、国内の動物園ではパイオニア的なものになっています。しかし、時代の流れや来園者のニーズを考えると、とべ動物園も現在の良い所を残しつつ進化する時期がきているかもしれません。
現在は、情報化時代でインターネットやテレビ番組などで多くの動物や動物園のことを知る機会があります。(動物園に行く時の予習・復習には最適かもしれません)是非、それぞれ地元にある動物園へ行って、生きた動物に出会い、それぞれの感性で接して、現実との照合を行って欲しいです。
 
 動物たちの体の作りは、無駄がなくすばらしいものです。その部位をテーマに見るのもいいかもしれません。モンキータウンには20種の霊長類がいますが、今日はサルの顔の作りを中心に見てみようという楽しみ方です。特にニホンザルと親戚関係にあるクロザルやシシオザルなどは、一見全く違う種に思えるほどですが、意外に近い関係なのです。また、種でなく1頭1頭の「個」で見ることも楽しいものです。例えば、ブタオザルのアンチャン(♂)の表情の豊かさに虜になる。
アンチャン
 
ブガ
 見てくれとは違うマンドリルのブガ(♂)のおっとりした性質を観察するなど・・・。そういう付き合い方をすれば、自然にとべ動物園に動物を見に行くのではなく、恋人に逢いに行く感覚に変わるかもしれません。(そのような感覚を持った方は、お菓子をあげているお客さんを注意しないキーパーが気になるなど、違った角度から動物園を見るようになり、とべ動物園通に変化するかも!)
 
 「個」の情報を知るには、やはり飼育係と交流を持つのが一番でしょう。生い立ちや生き様、そして癖までも教えてくれるでしょう。(時にはわがままなサルとはどんな風に接しているかも教えてくれるかも)そのような雰囲気が作れると、動物の親子に出逢っても「かわいいー」だけではなくなるはずです。特に、これから子育てする方や、現在子育て奮闘中のママさんなどは、園内を歩きダイエットOK。子ども達は大喜びOK。その上、子育てのヒントはタダでもらえるなどモンキータウンはいいことばかりですよ。
来園者
 
食事風景
 また、動物たちのエサは興味はつきないものです。来園者が観察できる食事の時間は1日2回。朝、運動場に出た時と健康チェックと来園者サービスのためのお昼頃がナイスタイミングです。(夕刻部屋に入ってからの食事は観察できない動物舎も多いですが、モンキータウンのお隣のインドゾウ舎は可能です)食事の時間は一心不乱で、時間が止まった感じがします。ヒヒ類やマカクザルなどは、まずは頬袋にエサを詰め込みます。その時の指先の器用さを見るのも乙なものです。
 次に、よく聞く来園者の愚痴で「寝てばかりー。動かないー。」の言葉があります。しかし、この時こそ普段見れない足の裏や耳の形模様などの細部が観察できます。動いている動物は、飼育係でも観察を難しくします。ですから、動物たちの寝姿のようにゆっくりまったり欲張らずスローな園内探索をお勧めします。しかし、一番は私こそがもっと落ち着いて飼育しろということが言えるわけで、皆様にあーだこーだと言える立場ではないのですが、嵐のような19回シリーズでした。本当にありがとうございました。
 またどこかでお逢いしましょう・・・。
 
☆「♪HAPPY BIRTHDAY TO〜 サル大好き」2月の報告
ゴズ
昨年4月から担当霊長類11種の「種」を超えた「個」をお伝えするミニミニガイドを行ってきました。58頭もいますので毎月お誕生日ザルがいることに目をつけモンキータウンファン作りに努めました。
 最後を飾ってくれたのはムーアモンキーの♂ゴスでした。ゴズにも他の霊長類同様、毎日ただ何となく生きているわけではなく生き様があります。ゴズは相方の♀セレベス亡き後ストレスによる自咬癖に苦しんでいる霊長類で現在は♀の仔アムーと暮らしています
 当日もこのガイドの特徴である偶然?ムーアモンキーの観察をしてくれていたご家族にお声をかけ時間が許される範囲での有意義な交流ができました。
   
 
文  竹箇平 昭信    写真  大下 こず恵 
   
   
 
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