和の空間モンキータウンタイトル
 

第17号 2007.01.08更新

   モンキータウン 来園者と霊長類様の関係!? その1
 
 クリスマス・干支送り・正月とこの季節は慌しく過ぎる季節ですが、モンキータウン応援団の皆様はお元気でしょうか?砥部の寒さは年が明けてからが本番でございますが、霊長類達は未熟な私の環境作りに発奮し寒さに耐えてくれています。
 今回から3回シリーズで『モンキータウン 来園者と霊長類様の関係!?』をスタートします。訳あって、和の空間モンキータウンは3月で終わりとなりますが、ラスト3回後悔しないよう頑張ってレポートしたいと思います。今回は「動物園で与えているエサと同じ食べ物なぜあげてはいけないの・・・?」がテーマです。
 
 私は、とべ動物園以外での飼育係の経験はないため他園の詳しい状況は知りませんが、とべ動物園オープン以来、来園者との交流、また休みの日に来園者を装って園内を歩いたり時に、バックヤードで作業中、来園者の会話が何と無く耳に入ったりと・・・私なりにこの20年間に実体験したことから感じたことをお伝えしたいと思います。
 まず、持ち込みエサが禁止していることを知っているか知らないかは別として、持ち込みのエサをあげている来園者を見ない日は少ないのが現状です(昔の動物園のイメージもあるのでしょうか?意外と年配の方が多いのですが子・孫に伝承されるのが心配です)この原因の一つに、園内にあるエサの自販機の存在理由をまだ伝え切れていない状況があると思います。
 
 お菓子などは論外ですが、自販機で売っている野菜類は、動物達には害はないと言う判断で?それもきれいにカットして持ってくるお客さん。それに加え、飼育係の給餌を意外としっかり見てくれているんだなと関心するのが秋の風物詩のドングリ類を必死でサルに与えているお客さん(飼育係の仕事を取らないで・・・)
 あと、見ていると言えば持ち込みエサをあげている来園者を注意しないキーパーに不満を持つお客さんなど、来園者との交流があればあるほどいろんなことが見えてきます
 もちろん来園者の楽しみを取ろうとは決して思っていませんが、ルールを守ることはどの世界でも当たり前のことで、動物の健康のため、また来園者の幸せにも繋がるのです。
柿取り
 
マントヒヒ
 そんな状況ですから、現在のモンキータウンの霊長類は来園者の行動に敏感です。ナイロン袋やカバンのゴソゴソは即ベキング行動(物乞い行動)が始まります。
 特にお菓子類などの給餌は、高いリスクが伴います。やはり珍しいものには目がなく、嗜好性も高いです。お菓子はいけないのは一般の方でも知られているようですが、知っていてもあげる人がいるのも事実です(お菓子だけでは止まらずジュースもいただいてます)
 皆さんが知っているお菓子のリスクは、虫歯になる・お腹を壊すなどでしょうが、それだけではありませんヨ。お菓子給餌の起こりうる状況は他にもいろいろあります。
 
@仔ザルが危ない
 サルの子育ての基本はしっかり抱くことですが、普段食べないエサを見たとたんにメス親が夢中になり、素早く動き回り、仔が落ちる可能性があります。また、柵や枝で仔の体を擦ることもあります。仔ザルの握力は想像以上にすごいものですが、絶対ということはありません。
マンドリルの尻
 
チチの尻腫れ
A争いが始まる
 来園者心理として、小さなかわいい仔ザルにエサをあげたいものです。しかし、サルの世界もそんなにあまくありません。そのため、優位なオスザルが割り込み横取りしようします。しかも、この時しなくてもいいのにそこに偶然いた劣位サルをひと噛みするサルがいるのです。また、群れの場合では、大人の♂ザルの間に拮抗した雰囲気があれば闘争が始まります。無駄(・・)な争いです。
 

B未熟ですが担当者は栄養管理しています
 担当者それぞれが担当動物に対して食べる楽しみと、バランスの良い食事管理を提供しています。もちろんサルにも空腹感もありますが、それだけではないようです(基本は腹八分。満腹では収容に影響し、用意しているエサを食べない。またエサを使っての投薬に関心をもたないなど問題は多い)

ブガ
 
親子
 皆さんが思うモンキータウンの光景は「ヒトがサルを見ている」でしょうが、私が感じるのは「サルがヒトを見ている」姿です。ですからサルとのコミュニケーションは、餌だけではないというわけです。そのエサだけに頼らない「モンキータウン」の楽しみ方は、ファイナル3月のテーマでして、ただいま準備中です。
 次回2月は「モンキータウンにあるエサの自販機」についてお話します。お楽しみに!!
 
☆「♪HAPPY BIRTHDAY TO〜 サル大好き」12月の報告
シチ
―12月の誕生日ザル シルバールトン♀ララ97年12月2日 インドネシアの動物園生まれ―
 担当者の独り言ですが「私はララを飼育しているがむしろララに飼育されているようだ!日々ララの子育てぶりには頭が下がる思いで自分の子育ては反省ばかり・・・」
 ララの生活場所は、シルバールトンを飼うケージとしては決して広いとは言えない生活空間です。そんな環境下にもめげず、04年に続く今回の子育てぶりです。しかも2頭(ラム・ディ)ともメス個体です。すばらしい!ありがとう!!ララ!!!
 
  ☆2007年1月8日(月・開園日)11時30分〜 クロザル舎前に集合
 

―♂シャドー(クロザル) 89年1月8日 横浜 野毛山ZOO生まれ―
 体が真っ黒で、おまけに頭の毛は立っていて、モヒカン刈り、目つきも決していいとは言えないシャドーですが、性質は穏やかです。しかし、聞くところによると、シャドーも若かりし頃はやんちゃしてたようです。「サルは見かけによらないもの」を証明してくれる浜っ子ザルです。1月期間中、1月8日が誕生日の方と、シャドーが野毛山動物園生まれのため、神奈川県から来られたお客様にはプレゼント用意しています。管理事務所まで来てネ

ララ
   
 
文  竹箇平 昭信 
   
   
 
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