カメが引っ越してきたわけは?
カメといえば、当園ではスネークハウスで飼育されていますが、ここ南米獣舎にも、たった1頭だけカメがいます。「キアシリクガメ」もしくは「ブラジルガメ」と呼ばれる南米産のリクガメです。もともとはスネークハウスで、オスを2頭飼育していましたが、お互い折り合いが悪く、生傷が絶えない為、そのうちの1頭を南米獣舎に預かることになりました。
性格はなかなかシャイ
南米獣舎にやってきたのは2年前の冬でしたが、大切な預かり物ですから、こちらとしては、ばくばく餌を食べて、どんどんウンチをするところをこの眼で見て、健康状態を確認したいのに、なかなか思うようにいきませんでした。給餌の後、たまにヌーッと顔を出すこともあるのですが、少しでも人の気配を感じると、シュッと首を引っ込めてしまう日がしばらく続きました。今ではかなり慣れて、夕方は、ガラス越しに見ていると大きく口を開けて、引っ張り込むようにして食べる姿を見ることもできるようになりました。
竜宮城へ行けるかな?
カメは日光浴が大好きです。外で日向ぼっこをしている時には、お客様にも触っていただくのですが、体重13キロ、一抱え以上ある大きなカメなので、大人気です。「乗ったら竜宮城へ連れて行ってもらえるぞ」とおっしゃる方が必ずいます。う〜〜ん、気持ちはわかるのですが、海に棲むカメではないので、ちょっと無理かな。竜宮城へ行くつもりでいたら、着いた所は南米のジャングルだった、という事になりそうですね。(腸捻転などの遠因となるので、実際には乗れません)
葉っぱを求めて三千里?!
野生では、草を食べているカメですので、餌は、果物、菜っ葉を中心に与えますが、タンポポなどの野草を欠かすことができません。そこで、毎日、草摘みに出かけるわけですが、季節によっては探すのに大変苦労させられることとなります。でもやっと見つけた草をおいしそうにカメが食べてくれると、苦労も飛んでいってしまいます。しかも、自然の力は偉大なもので、野草を与えている時は、いいウンチをしてくれます。また明日もいっぱい草摘んで来ようと思ってしまうわけで、これはカメさんの作戦でしょうかね?
お腹のへこみはオスの印
南米獣舎にいるのはオスで、お腹の甲羅がぺこんとへこんでいます。甲羅が高いリクガメの仲間は、お腹がへこんでないと、交尾がうまくいかないからでしょう。ただし、例外もあるようで、お腹がたいらなオスも、たまにはいます。このカメにお嫁さんが来て、産卵、孵化、無事に成長ということになると、先天的なものかどうかわかるのですが、今はまだ花嫁募集中の段階です。
平成14年1月発行
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ちょっと一言
「南米よもやま帖」をいつもご愛読いただいてありがとうございます。
これまで登場した個性豊かな動物たちの本物に会いに、是非動物園をお訪ね下さい。
南米獣舎付近で、「よもやま帖担当者」だ!と思われる人物に遭遇したら「読んでるよ」と一声おかけ下さい。嬉しくなってしまってアメリカストリートをガイドしてしまうかも・・・。 |
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