
だみ声が、たまにキズ
南米獣舎には、一羽のルリコンゴウインコがいます。尾羽がとても長くて美しい個体です。インコの仲間はおしゃべりが上手という印象がありますが、コンゴウインコはそれほど人まねがうまいわけではありません。その代わり、耳をふさぎたくなるほどの大きな声で「ギャーギャー」と騒ぐのはとっても得意です。
くちばしはペンチの代わり
ぎゅっと下向きに曲がった大きなくちばし、噛む力がとても強くて、かなづちでも割れないような堅い果実の殻を割るほどだと言われています。もともとかじって物を割るのが好きなようで、よく馴れているインコをお客様の腕に乗せたらあっという間に胸元のボタンを噛んで割ったり、洋服の袖を噛んで穴をあけた、という話は、枚挙に暇がありません。何しろペンチで針金を曲げる要領で湾曲したくちばしに挟み込んで、ぎゅーっとねじるんですからたまりません。たいていのものはパキーンと割れてしまいます。また、くちばしで木の枝にぶら下がり、隣の枝を足でつかんで移動する姿もよく見られます。
足も器用、テーブルマナーもOK
足の形をよく見てください。たいていの鳥は三本の指が前に来て、一本の指が後ろにありますが、インコは、前に二本、後ろに二本の形になっています。そのおかげで、物をつかむのがとても上手で、餌を片方の足で握ってお行儀よく食べます。鳥の場合、餌を刻む大きさは口の大きさに合わせるのですが、インコの場合はつかみやすいサイズに合わせて切るようにしています。
インコ?オウム?
コンゴウインコの仲間はペットとしても広く飼われており、その姿は昔からお馴染みなのですが、名前はそれほど知られていないようで、「オウムじゃないの?」とおっしゃるお客様がよくいらっしゃいます。「インコ」と「オウム」を全く別のものだと考えている方も多いようですが、実は同じ仲間です。それではその違いは・・・?はっきりと決まった定義があるわけではなく、大体「インコ」は尾が長く、色彩も豊かなものが多い、「オウム」の方は尾が短く単色の羽を持つものが多い、といった程度の違いです。
悪い言葉は覚えやすい・・・?
コンゴウインコは、ア行とオ行の短い物まねなら比較的うまくできるようです。「バイバイ」「オハヨ」などなら根気よく教えればしゃべるようになります。ところが、元気いっぱいの子供たちが集団でインコに叫びかけてくれるのはたいてい「バカ」「アホ」という言葉です。短くて、ア行オ行という条件に合うため、すぐに覚えてしまいます。でも、南米獣舎のインコはまだ覚えてないので、決して大きな声で教えないでね。
平成14年2月発行
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ちょっと一言
「南米よもやま帖」をいつもご愛読いただいてありがとうございます。
これまで登場した個性豊かな動物たちの本物に会いに、是非動物園をお訪ね下さい。
南米獣舎付近で、「よもやま帖担当者」だ!と思われる人物に遭遇したら「読んでるよ」と一声おかけ下さい。嬉しくなってしまってアメリカストリートをガイドしてしまうかも・・・。 |
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