バクの鼻に注目!!
バクの特徴は何と言っても、その長い鼻。長いといってもゾウほどではありませんが、伸び縮みが自由自在でよく動き、においを嗅ぐだけではなく、この鼻で葉っぱを引き寄せたり、物を触って確かめたり、水にもぐった時にシュノーケルのように鼻の先だけ出して息をしたり、いろんな事をします。嗅覚も優れているようで、何か変わった事があると、くんくんくんくん、いつまでもにおいを嗅ぎ続け、気がすむまでなかなか動こうとしない頑固者です。
水洗トイレを使うハイカラさん
当園では、アメリカバクが4頭飼育されていますが、運動場の隅には大きなプールがあります。バクは、非常に水が好きな動物で、深い森に住んでいるせいか、暑さよりも直射日光そのものが苦手です。そして夏になると、一日のほとんどの時間をプールに入って過ごすようになります。そのプールがきれいな水ならいいのですが、たいていは、大きなウンチがプカーッと浮いて濁っています。「毎日水を代えてやれよ、」と思ったあなた、実は、担当者は毎日夕方プールの掃除をして、新しい水を貯めるんですよ。なのになぜ、いつも水が汚れているのか、そのわけがこれ、『水洗トイレ』なのです。角や強い蹄など、自分を守るための武器を持たないバクにとって、水場は、大きな肉食獣からの避難所になります。しかも、排泄中は、どんな動物でも一番襲われやすい時間帯ですが、それを水の中で済ませると、ぐっと安全性が高まるというわけです。また、水の刺激が腸の蠕動(ぜんどう)を高めてウンチを出やすくするという効果もあります。周りに何の危険もないはずの動物園のバクにも、野生の習性が残っていて、プールでトイレを済ませるのです。面白いのは、個体によって、それぞれウンチに特徴があることです。当園のアメリカバクの場合、オスの『キキ』は、結構大きめの塊を一つか二つ、メスの『モモ』は、小粒でたくさん、『ユメ』は少しねっとりした大量のウンチ、と違いがあります。今度プールを覗いてみて誰のウンチかあてっこすると面白いかも・・・。
夢を食べるってホントなの?
バクが夢を食べると言われるようになったのは、薄暗い時間帯に活動するからだろうと思われます。野生では、日中は物陰で休み、辺りが暗くなって人々が眠りにつく頃に動き出すので、このような言い伝えが広まったのではないでしょうか。実際には葉っぱや木の芽、果実などを好んで食べます。当園では、カシの葉、果物、根菜類などを与えています。
おしっこに要注意!!
最後に皆様にご忠告いたしましょう。バク、特にオスのおしっこは、後方5mくらいまで見事に飛び散ります。しかも前触れなしに・・・。これはおそらく、においをつけて縄張りを主張しているつもりなのでしょうが、バクが後ろを向いてたら要注意です。と、経験者は語る・・・・(結構くさいです)。
(平成13年1月発行)
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