恐るべき殺し屋
「一度の跳躍で獲物を殺す動物」と言えば、いったいどんな動物を想像しますか?もう一つのヒントは、ネイティブアメリカン(インディアン)の言葉で「一度の・・・・」を意味するのは「ジャガーラ」。ここまでくればもうわかりますね。そう、「ジャガー」のことです。動物を神とあがめ、動物との逸話を数々と持つネイティブアメリカン。彼等とジャガーはお互いに近い存在だったのかもしれません。それだけに獲物を倒す場面を目の当たりにすると、そのインパクトはすごかったのでしょうね。はたして実態は・・・
ものすごい狩猟能力をイメージさせる名
前の由来を持つジャガーですが、実際にはどんな動物なのでしょう?家畜を襲うこともありますが、たいていはペッカリー(イノシシの親戚)、シカ、猿類、バク、ナマケモノ、いろいろなげっ歯類等を主な標的とし、他に鳥やワニ、カメ(卵も)、カエルや魚も食べます。狩りをする場所は、充分に隠れる場所があって水が得やすい密林や沼地を好みますが、開けたところでも行います。多くの場合、地上から忍び寄って捕らえますが、木登りもうまく、時には数十mも登ってナマケモノなどを捕らえることもあります。意外な行動では、水が嫌いなネコ科の動物には珍しく、泳ぎが巧みで水に入ることを好みます(ジャガー以外ではトラも水が好きです)。こんな行動力の持ち主ですが、だからといって一日中獲物を求めて動き回っているわけではなく、体力の消耗を抑えるのと、獲物となる動物から見つかりやすいこともあって、日中はお昼寝タイムとなることも多いのです。いつも狩りが成功するわけではないので「勇姿」とは程遠いかもしれませんが、万に一つの偶然にも獲物を倒す場面に遭遇したら、あまりの迫力に「さすがジャガーラ」と納得させられるに違いありません。
動物園の「ジャガーラ」
動物園では狩りをすることなく、週に2回の馬肉と3回のニワトリ(食肉用でさばく前のもの)を食べています。野生では、いつも狩りに成功するわけではなく、その状態に近づけるために、週2日の絶食日を設けていますが、その方がおなかの調子もいいようです。一見ただの大きなネコで野性味がないように見られがちですが、ライオンやトラの迫力にはかなわないものの、吠えることもあれば素早く走ることもあり、又軽々と丸太のシェルターや擬岩に飛び上がる姿を見れば、やはり名ハンター(?!)の猛獣「ジャガーラ」だということが少しはわかっていただけるでしょう。
平成13年3月発行
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