愛媛県立とべ動物園

飼育日記

コウモリてんこモリ

2012年08月20日

【その4】大丈夫か?大ちゃんの巻

前回、「謎の何か」が取れ、晴れて「小ちゃん」がアブラコウモリになったまでは良かったのですが、8月6日あたりから「大ちゃん」「小ちゃん」ともに、あまりミルクを飲まなくなってしまいました。

飲んだミルクが皮膚の上から見えます。
「飲んだミルクが皮膚の上から見えます。
ちょっとキモチワルイ」

人工哺育の方法は、動物によって様々です。
太りすぎや消化不良を防ぐために一回の授乳量を制限することもあります。全国の動物園で人工哺育された記録を手がかりにして、その種に最も良いと思われる方法で育てるのです。哺育に成功した動物園に問い合わせていろいろ教えていただくこともあります。
しかし、日本産の小型コウモリは、動物園での飼育例そのものが少なく、また繁殖例もないので、ほとんど手探り状態です。とにかく体が小さくて体力もないので、飲むときに飲めるだけ飲ませよう!!という方針で哺育しています。

さて、ミルクの飲みが悪くなったチビチビコウモリたちですが、8月8日から授乳の回数を1回減らし、1日3回にしました。
授乳の間隔が10時間以上あけば、積極的に飲むようです。特に「大ちゃん」は心配になるくらい、一度にたくさん飲みます。哺乳瓶代わりの注射筒を口に近づけるといくらでも飲もうとします。飲んだミルクが皮膚の上から白く見えるしお腹はパンパンになるし、「ほんとに大丈夫?」と言いたくなるくらい。

すっかりふくよかになった大ちゃん
「すっかりふくよかになった大ちゃん」

大ちゃんは体重も順調に増え3gを超えたので、7月31日から離乳にも挑戦しています。
ミルワームを食べさせようとすると、最初はちょっと戸惑った感じでしたが、クリームのようなトロトロを舐めたらおいしかったのでしょう。次の瞬間、口をあけてパクッと食べに来ました。前からミルワームを食べていたデカちゃんよりも、ずっと勢いよくかじりに来ます。それも、中身だけじゃなくて、皮ごとわしわし食べるので、まさに「ワイルドだぜぇ~!!」です(もう古い?)。
隣の席で見ていたOさんの視線が、くぎ付けになってしまいました。Oさん曰く「もう眼が離せない」…。実際彼女は大ちゃんが食べてる間、ずっと覗き込んでいました(仕事の邪魔してごめん)。

小ちゃんの方が絶対ふわふわ感あり
「小ちゃんの方が絶対ふわふわ感あり」

そして今、大ちゃんはすっかりふくよかになり、上から見ると首のくびれがない状態です。しかも、体重も5gを超えたというのに、なぜかなかなか毛が生えてこず、まるでハダカデバネズミのような姿です…(ハダカデバネズミがわからない人は図鑑で調べてみてね)。
体重3gの小ちゃんの方がまだしもふわふわな感じです。

大ちゃんよ、あなたが飲んでるミルクは全部お肉になってるのかなあ?まあ、とにかく元気で大きくなってください。(T)

8月13日の体重

小ちゃん 大ちゃん デカちゃん
3.27g 5.14g 5.50g
コウモリ豆知識

「コウモリは鳥か獣か?」どちらだと思いますか?

答えは「獣」(「哺乳類」)です。空を飛ぶから鳥類と間違われがちですが、実は立派な哺乳類です。哺乳類の定義は【1】卵ではなく赤ちゃんを生む、【2】赤ちゃんをおっぱいで育てる、【3】体に毛が生えているなどです。

コウモリは赤ちゃんを生んで、おっぱいで育てるし、体毛も生えているので、立派な哺乳類です。イソップ寓話では、鳥と獣の間を調子よく渡り歩き、結局どちらからも仲間外れになってしまうずるいヤツのような書き方をされていますが、コウモリにとってはちょっと迷惑な話かも。実は、コウモリの仲間は哺乳類の中では現在ネズミ(げっ歯目)の次に繁栄しているグループなんですよ。
そして、哺乳類の中で唯一自由に飛翔できる動物です。ムササビ、モモンガなどは滑空するだけで、飛び回ることはできません。

バックナンバー

  • 交通アクセス
  • イベント情報
  • しろくまピース
  • とべ動物園の楽しみ方
  • とべ動物園オンラインショップ
  • 愛媛動物友の会
  • とべ動物園Facebook
  • とべ動物園Twitter
  • YouTubeとべ動物園公式チャンネル
  • とべZOO Movie

ページトップへ