愛媛県立とべ動物園

飼育日記

コウモリてんこモリ

2012年11月15日

【その14】コウモリストの巻

コウモリスト

聞きなれないこの言葉、コウモリ母Tが勝手に作った言葉です。
似たような言葉がすでに使われてないか、検索してみましたが、なかなかひっかかってこないので、たぶん大丈夫でしょう・・・(^_^;)
コウモリの魅力に憑りつかれちゃった人をこう呼びたいと思います。

バットディテクター
これがバットディテクターだ!!

「これがバットディテクターだ!!」

皆様は、バットディテクターというこの機械をご存知でしょうか?
ご存知の方はちょっとしたコウモリ通、持ってる人は立派なコウモリストと言えるでしょう(笑)
このバットディテクターは直訳すると「コウモリを探索するもの」です。スイッチを入れると、コウモリの超音波を私たちにも聞こえる音に変えてくれる優れものです。おもちゃのような外見ですが、これがなかなかお高くて、1台の価格は数万円くらいです。そんなに高価なのに、できる仕事は「コウモリの超音波を聞かせてくれること」…たったそれだけなんですよ~!!それでも、コウモリ好きな人たちはたいてい持っています。
でも、すみません、コウモリ母Tは持ってないです・・・。

このバットディテクターはとべ動物園でたった一人この機械を持っているコウモスリトT君に借りました。T君、ありがとう。

そして、これが正しい使い方

夕暮れ時に、スイッチを入れて空に向けます

[1]夕暮れ時に、スイッチを入れて空に向けます

周波数を合わせて音を聴き、どんなコウモリが飛んでいるのか推察します

[2]周波数を合わせて音を聴き、どんなコウモリが飛んでいるのか推察します

(模範演技:RTさんとMTさん)

これが超音波!!
さて、それでは実際にどんな音が聴けるのか、実演してもらいました。動画をご覧ください。

バットディテクターの動画

画像をクリックすると動画をご覧いただけます。

コウモリの口の動きに合わせてプツプツプツプツプツプツプツプツという音が聴こえましたか?バットディテクターがなければ、単に口をばくばくしているだけの映像ですが、実は、こんな風に超音波を発しているのです。尚、実演してくれたのは、「大、小、デカちゃんトリオ」ではなく、現在管理事務所で展示しているアブラコウモリのツグミさん(メス、3歳)です。コウモリランチガイドでもT君に借りたバットディテクターで時々実演することもあります。実際目の前でこの音を聴くと、結構感動します。バットディテクターが現れるのは全くの不定期ですので、たまたま出会えた方はほんとにラッキーかも。
そして、キクガシラの超音波は全く違う音に聞こえます。何とも形容しがたいのですが、ひゅる~ちゅくちゅくぴりぴり~、とまるで鳥かネズミが鳴くような音です。今年は録音できていませんが、来年は絶対撮っちゃる!!!来年もこのコラムが続いていたら、聴けますよ(笑)

ジュニアコウモリストたち

それでは、バットディテクターにまつわる若きコウモリスト、「ジュニアコウモリスト」(これももちろん造語です(笑))たちのお話を二題ほど・・・。

しばらく前に、道後のH中学校でお話する機会がありました。
聞いてくれたのは、小学校5,6年生と中学生たち、そして父兄の皆様でした。この時もコウモリを連れて行って、ほんの少しですが、さわってもらいました。 また、後日、2年生の生徒さんたちが動物園に遠足で来てくれたので、またまたコウモリの話をして、「バットディテクター」でコウモリの超音波も聞いてもらいました。
そうしたら、しばらくしてからH中の先生からメールをいただき、生徒さんたちが夕方空を見上げて、コウモリを見つけたそうです。「アブラコウモリより大きいので、キクガシラコウモリだ!!」と走って先生に報告に来てくれたそうです。「バットディテクターが欲しいなあ」とつぶやいている生徒さんもいたそうです(^_^)vキクガシラという名前をすぐに思い出せる中学生、て何かかっこいいじゃないですか!!

もうお一人は、関西在住の小学生の女の子。
おじいちゃんちが愛媛だそうで、夏休みや冬休みにこちらに帰省すると、毎日朝から動物園に遊びに来てくれるのです。とても動物好きのお嬢さんで、付き添うのは、今日はお母さん、今日はおばあちゃん、と日によって代わりますが、ご本人は毎日開園から閉園まで動物園を堪能している様子です。そして、ランチガイドも毎日聴きに来てくれました。
ある日、バットディテクターで超音波を聴いた彼女…、あろうことか、「お年玉を貯めてバットディテクターを買う」と言い出しました。「すごっ!!」何しろ、欲しいな~と思い始めてからはや何年・・・まだ買えない大人がここにいますからねえ(^_^;)
そこまでコウモリに入れ込んでくれる気持ちはとても嬉しかったのですが、バットディテクターは、コウモリの超音波を聴くこと、たったそれだけしかできない機械なんですよ。「貴重なお年玉なので、よく考えてみた方がいいよ」と忠告せざるを得ませんでした。
彼女、お年玉どうしたかなあ???(T)

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11月11日の体重

小ちゃん 大ちゃん デカちゃん
6.52g 8.45g 9.03g
コウモリ豆知識

「チスイコウモリ」

コウモリは血を吸うものだと思っていませんか?
実際ランチガイドの時にコウモリを手に乗せようとしたら、「血は吸われん?」と訊かれることもあります。確かに吸血コウモリはいます。南米に生息する三種のチスイコウモリです。ただ、チスイコウモリと呼ばれますが、実際には鋭い牙で動物の皮膚に傷をつけて、そこから流れ出る血液をぺろぺろ吸うので、それからいくと「血舐めコウモリ」と呼ぶ方がより近い気もします。和名をつける時にドラキュラのイメージが先行しちゃったんでしょうか?(笑)

血を舐める、そして、狂犬病などのウィルスを媒介することもある、と、こんなことを書くと、ますますチスイコウモリのイメージはおどろおどろしいものになってしまいそうですね。

でもね、実は、このチスイコウモリ、人間の生活にも役立つ部分があったり、また我々が見習いたくなるような素敵な一面も持っているんですよ。
さて、それは次回のお楽しみ・・・

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