愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

成長してます!

内側に湾曲しています(写真1)

今回のおはなしの主役は、エランドのフィアちゃんです。
エランドはアフリカ原産のウシの仲間で、園内ではサバンナゾーンで、同じくアフリカ原産でウシの仲間のシロオリックスやキリンと混合展示しています。
日本国内にもウシの仲間はいて、シカやカモシカがそうです。
このコたちは、形や生え方、オス・メスでの違いなど、いろんなパターンがあるものの、それぞれ“角”のある動物です。
フィアちゃんたちエランドは、オス・メスともに角のあるタイプの種類です。
こんな彼女の角の変化について見てみようと思います。
フィアちゃんは生後約9ヶ月の時(2013年12月)に仲間入りしました。
この時の角は写真①のとおりで、内側に湾曲しています。
それが日を追うごとに成長するワケで…。

年が明けて2014年の2月頃には写真①の時よりも長く、おまけに湾曲具合が外向きになってきました(写真②)。
それから月日は流れ、今年の3月頃には再び湾曲が内向きになりました。
ひとネジり加わって…。
これで、エランドの身体的特徴のひとつである太くてネジれた“らしい”角になりました(写真③)。
ネジりのない短めの角の時は可愛かったのに、途中の外向きの時は、細面に加えて角を含めた全体像が細長い逆三角形だったので「なんかヘンやなぁ…」と!?
それが今では“納まりのいい様子”になりました(あくまでも個人の感想です)。

以上が、大雑把にかいつまんだフィアちゃんの成長ぶりのおはなしでした。
(エランド担当 赤尾龍欣)

湾曲具合が外向きに(写真2)

太くてネジれた角になりました(写真3)