愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

アメリカバク

とべ動物園では現在2種類のバクを飼育しています。このうちのアメリカバク(ブラジルバクともいいます)のモモ♀は1996年5月に来園してからキキ♂との間に5頭の子供を作りました。その子たちを日本中の動物園にお嫁さんに出した後も元気に暮らしていたのですが、昨年4月に脚を悪くしてしまい、治療のため現在展示していません。今回は毎日どんな治療をしているのか紹介したいと思います。
モモの治療は、毎日朝と夕方の2回、抗生物質の薬を大好物のムシイモを団子にしたものに混ぜて与えています。少し食欲がない時でもムシイモは残すことはほとんどないのでこの方法を使っています。
また、悪くなった脚の状態を確認したり薬をつけたりするため、毎日横になって獣医師の診察を受けています。横になる時は麻酔を毎日かけるのは難しく、モモもとてもいやがりストレスになるので、ブラッシングをして横になってもらっています。私は今年の4月から飼育を担当していますが最初は私に慣れていないせいかなかなか横になってもらえず苦労しました。しかし5か月たった今では部屋に入るとすぐに横になりブラッシングしながらいっしょに獣医師を待つようになりました。1日でも早く元気な姿を皆さんにみてもらえるようにがんばっていますのでもう少しお待ちください。
現在、展示しているアメリカバクはユメ♀とムーン♂の2頭です。
(アメリカバク担当 大政宗成)