愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

コボちゃんのお散歩

とべ動物園ではショウくんとコボちゃんの2頭のロバを飼育していますが、2頭は相変わらず仲が悪く現在も別居生活を続けています…。といっても、ショウはコボのことが大好き!常にコボのことが気になるようで、コボを見つめながら2頭の間を仕切っている柵のふちをウロウロ。お客さんからは「可哀想…。」という声も聞こえてくるほどです。
 そんなショウですが、コボのおかげで運動量が増え、蹄(ひづめ)が伸びすぎないといういい点もあります。ロバは蹄が伸びすぎると足の関節に負担がかかるので、定期的に削蹄(さくてい)をして蹄の形を整えなくてはいけません。削蹄は運動場の隅に造った枠場で行われるのですが、2頭はこの作業が大嫌い!獣医さんは2頭のご機嫌をとりながら汗だくの作業となります。

ショウと違って日中ほとんど動くことのないコボは蹄の伸びも早く、足を痛めることも度々…。現在21歳とお婆ちゃんロバになってきたコボのストレスを少しでも減らそうと、散歩をさせることにしました。といっても、今まで人に対してワガママし放題のコボですから、すんなりと言う事を聞くわけもありません。まずは人と一緒に歩くことに慣れてもらうため運動場の中を歩きます。そして、次は獣舎の外に馴らします。ロバは馬ほど従順ではなく頑固と言われるだけあって、コボも「嫌なものは嫌!!」と強く主張しますが時間をかけながらゆっくり馴らし、最近では時々ラクダ舎周辺に出ています。コボちゃんに会ったら優しく声をかけてあげて下さいね。
(ロバ担当 井上依里子)

ショウ

コボ