愛媛県立とべ動物園

飼育日記

子育て奮闘記

スローロリス「ハリー」成長の様子1

2002年1月25日、とべ動物園でスローロリスの赤ちゃんが生まれました。お父さんは、「クル」で、お母さんは、「ナイン」です。

はじめに
スローロリスのハリー

今回繁殖に成功したのは、1997年6月12日に搬入された雄「クル」と、1998年7月2日に搬入された雌「ナイン」です。1999年8月には最初の仔(ハニー♂)が産まれ、自然哺育に成功しています。
そこで今回2002年1月25日に産まれた雄(ハリー)に人工哺育を行いました。生後4ヶ月に当たる5月には一般公開することができました。

2002年1月25日生まれた日
2002年1月25日ハリー誕生

2002年1月25日の午前7時25分頃、出産しているのを確認しました。その時点で同居のオス(クル)については母親(ナイン)と仔(ハリー)への攻撃性を考慮し飼育施設から出しました。
最初の授乳は母親が衰弱していた事もあり確認できませんでした。26日午前10時頃、仔が一人でぶら下がっていました。母親(ナイン)は、子どものところへ行き舐めるが、抱き寄せることはせず、この頻度は約1時間の観察の間減少していきました。母親が授乳する気配が感じられない事、そして仔(ハリー)が落下する恐れを考え、母親(ナイン)と仔(ハリー)を鳥かごにて飼育することにしました。
午前11時、鳥かごはタオルを掛けた状態で飼育施設に置き、母仔の不安をなくすため、再びオスも飼育施設へ戻しました。午後4時、仔(ハリー)の床への落下を確認し人工哺育に切り替えました。

保育器
保育器

人工哺育には16.5㎝×18㎝×10㎝の発泡スチロールを使用しました。10cm×13㎝の長方形の電気コタツを入れ、哺育器内の温度が23℃~28℃の間に保たれるようにしました。

未熟児
ハリーは未熟児でした

スローロリスの新生児の体重はだいたい35~40gと言われていますが、今回の人工哺育個体は、27g(約ニワトリの卵の半分)とかなり小さめでした。しかし、四肢の発達も良好で、握力も備わっており、歯も既に生えていました。

授乳

授乳には人間用の調整乳(雪印ネオミルク「すこやか」)を人間用ミルク2.6:水20の濃度にしたものを使用しました。口も小さいので、哺乳瓶の代わりに1mlのディスポーサブル注射筒(小さい注射器)に翼付静注針(点滴に使う針)のチューブ部分を装着し、吸い口に使いましたが、直接注射筒に吸い付くことはありませんでした。
その代わり前肢の第1指(親指)をいつも口にくわえて指吸いをしているため、そこに垂らして飲んだため、そのやり方で授乳しました。

授乳用注射筒授乳中
体重測定
体重測定

授乳と同時に体重測定もしました。人工哺育には体重測定は体調や成長を確認するためにとても大切な事です。しかしハリーは一人でジッとはしてくれなかった。
その時のハリーの様子では何かにつかまりたそうにしていたのでティシュを抱かせてみました。すると大人しくなりましたので、体重測定の相方をプレゼントしてあげました。

ヒョウ「サリー」 レッサーパンダ「ロンロン」 スローロリス「ハリー」
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