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2018年01月01日更新

「グリーンイグアナのイヴ」

左サン(♂)右イヴ(♀)

今年も残りわずかですね。今年の爬虫類エリアのトップニュースはグリーンイグアナの脱出事件です。昨年の12月24日に大阪の天王寺動物園から2歳のイグアナが2頭やって来ました。搬入時オスは390gでメスは♀450gの体重でクリスマス・イヴに搬入されたことにちなんで、サン(♂)とイヴ(♀)と名付けました。好物は小松菜・リンゴ・カボチャです。サン(♂)は神経質でイヴ(♀)は活発な性格をしています。
トカゲの仲間の夏の日課は外で日光浴することで、7月15日に体重測定を行った後に野外日光浴場に移動しました。当日の体重は、サン(♂)が750g・イヴ(♀)1300gでした。2日後の17日14時には異常はありませんでしたが17時頃に確認すると地面に穴を掘り、イヴ(♀)の脱出が確認されました。
その日から全職員の捜索が始まりました。深緑の広範囲の中、同じ色のイヴ(♀)の捜索は至難の業でした。また、猛暑は人間にとって悪条件な反面イヴ(♀)にとっては好条件で、より一層捜索は困難を極めました。いつも、私は心の中で「早く出てきてくれ。」と祈り続けました。また、その環境下で捜索に協力してくれた同僚には感謝の気持ちでいっぱいです。
時間だけが経ち季節は秋に。さらに拍車をかけるように寒波が想定外の早いサイクルでやってきました。越冬ができないグリーンイグアナの生存のタイムリミットが刻一刻と迫ってきていました。
11月13日の午後、全職員で捜索していると、職員のOさんからイヴ(♀)を発見したと無線連絡が入りました。現場に行くと、そこには約4か月ぶりのイヴ(♀)の姿がありました。捕獲の際も特に暴れることなく、その後すぐにサン(♂)のいる部屋に無事収容しました。 
とても元気な様子で、10月生まれのイヴ(♀)は一つ歳を取り逞しくなって帰ってきました。キズもなく自慢の尾も健在です。帰ってきてから測定すると体重は1450gになっていました。脱走直前と比較すると、150gも増量しており、今年の夏3日間しか野外日光浴場に出ていないサン(♂)に比べると体の張りもあります。
今回の出来事はいろいろな「気づき」を頂きました。これを糧に爬虫類ファンを増やしていきたいです。
来年の夏には2頭が安心して日光浴ができるケージを準備したいと思います。
(竹箇平昭信)


(カテゴリー:動物の様子

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