愛媛県立とべ動物園

飼育日記

コウモリてんこモリ

2012年10月02日

【その9】ついに離乳!!の巻

順調に大きくなった3頭のコウモリたちですが、次は離乳の壁を越えなければいけません。コウモリ母Tは、客観的にみるとかなり過保護気味だと自分でも思います。言い換えれば「慎重」という評価もできますが(笑)・・・。

初めての離乳食
誰が誰やら・・・?8月29日の3頭
誰が誰やら・・・?8月29日の3頭

以前にもお知らせしたように、デカちゃんには最初からミルクとミルワーム(餌用の昆虫)の両方を与えていましたが、大ちゃんと小ちゃんは生まれたばかりだったので、ミルクだけを一日4回与えていました。
8月11日に初めてミルワームを食べさせてみたら、2頭ともに嫌がらず食べてくれたので、それからは少しずつミルワームの割合を増やしていきました。ミルクの回数も8月8日から3回に、19日からは2回と徐々に減らしていきました。
体重が順調に増えているのを確認しながら、9月4日にはついにミルクは朝1回だけ、夜はミルワームを食べさせるようになりました。また、完全離乳に備えて少し薄めのミルクを与えるようにしました。この頃には、大ちゃん、小ちゃんの毛も生えそろい、2頭ともデカちゃんに負けない立派なコウモリになりました。

小ちゃんが大ちゃんを追い抜く
たくましく食べているのは小ちゃん
たくましく食べているのは小ちゃん

9月に入ってから、それまでは大ちゃんよりも1g近く少なかった小ちゃんの体重がだんだん大ちゃんに近づいてきました。
大ちゃんの体重が5~6gの間でとどまったまま増えなくなったのに、小ちゃんはどんどん重くなり続け、ついに9月10日くらいから、追い付いて追い越してしまいました。これは、小ちゃんがとても食い意地の張った個体なのに比べて、大ちゃんは食に関しては、おっとりとしたのんきな個体だというのが関係しているのでしょうか?(^_^;)

食事の時間になって、口の前にミルワームを差し出したら、すぐに食べるのは小ちゃん、それに気づいて食べに来るのがデカちゃん、でも大ちゃんだけはなかなか食いつかず、小ちゃんとデカちゃんが数匹のミルワームを食べ終わった頃に、やっと目を覚まして食べ始めるのです。
う~ん、大丈夫かなあ・・・?実はこの頃、大ちゃんは毛並みも少し汚い感じになり、ミルワームも、食べる日もあれば、あまり食べない日もあり、コウモリ母Tは秘かに心配していました。

完全離乳

そんなこんなで、大ちゃんのミルワームへの食いつきを良くするためにも、9月12日に完全離乳に踏み切りました。
さすがに大ちゃんも結構食べてくれるようになりましたが、体重は5.5グラム前後で止まったままです。でも、毛並みはきれいになったので、ちょっと安心しました。

9月15日にはこどもセンターでの展示も開始しました。そのお話はまた次回・・・。

9月30日の体重

小ちゃん 大ちゃん デカちゃん
6.6g 5.4g 9.21g
コウモリ豆知識

「続々 落とし物に注意!!」

コウモリランチガイドをしている最中に、時々コウモリ母Tが「あ、おしっこするよ」と言うことがあります。お客様は「どうしてわかるん?」と不思議そうにされますが、種明かしをすると簡単!!

アブラコウモリ(たぶん他のコウモリも)は、おしっこやウンチをする時に尻尾を持ち上げるのです。

尻尾を持ち上げるとおしっこに注意!!

コウモリは普段逆さまにぶら下がっていますが、排泄の時にはくるっと反対向きになって、頭を上にして前足でぶら下がるそうです。そうでないと自分にひっかかっちゃいますものね。

チビチビコウモリたちが無事デビューを果たし、皆様も彼らを手に乗せるチャンスがあるかもしれません。そんな時、尻尾をひょいっと持ち上げたら、要注意です。
でも、もしかしたらすごく運(ウン)がつくかも(笑)。動物園からの帰りに、どこかで宝くじを買ってみるのもいいかもしれません。

ただし、いちばん運が付いているはずのコウモリ母Tがまだその恩恵に浴していないことも付け加えておきます・・・(とほほ)。

バックナンバー

【その18】コウモリ団子の巻
【その17】赤ちゃんデビューの巻
【その16】無力の巻
【その15】小ちゃん ピンチッ?!の巻
【その14】コウモリストの巻
【その13】肉食系?の巻
【その12】誰が誰?の巻
【その11】キクガシラを探せ!!の巻
【その10】やっと一人前に!!の巻
【その9】ついに離乳!!の巻
【その8】新しい仲間?の巻
【その7】嬉しかったことの巻
【その6】やっと小ちゃんも!!の巻
【その5】すごいぞ!!大ちゃんの巻
【その4】大丈夫か?大ちゃんの巻
【その3】疑惑の小ちゃんの巻
【その2】悲喜こもごもの巻
【その1】コウモリの赤ちゃんご紹介の巻