愛媛県立とべ動物園

傷病鳥獣保護事業

鳥のヒナや幼獣をみつけたら

すぐに手を出さないで!

春から夏にかけて、鳥のヒナや幼獣の保護の相談が多くなります。ケガをしている場合などは保護していただく場合がありますが、保護の必要がないことがほとんどです。一度保護をしてしまうと、親と引き離されてしまいます。人が育てても自然で生きていく術を教えることができません。すぐに手を出さずに、本当に保護が必要かどうか見極めましょう。

巣から落ちたヒナ

毛がほとんど生えていないヒナが、巣から落ちてしまうことがあります。そのような時は、巣に戻してあげてください。巣ごと落ちてしまったときは、ザルやカップ麺の容器などで巣の代用を作るなどして、できる限りもとの場所の近くに設置してください。親鳥が人の匂いを気にすることはあまりないと言われています。

巣立ったばかりのヒナ(巣立ちビナ)

巣立ったばかりのヒナは、親から飛び方や餌の取り方や身の守り方などを学んでいます。毛が生えそろっておらずまだ上手に飛べないため地面にいることが多く、迷子だと思われて保護されることがあります。しかし、親鳥は近くにいて戻ってくることがほとんどなので、そっとしておきましょう。猫などに狙われそうで心配な時は、近くの木の枝先や安全な茂みなどに置いてあげてください。親鳥はヒナの声で気が付くことができます。

ノウサギ・シカ・タヌキなどの幼獣(赤ちゃん)

ノウサギやシカの赤ちゃんは、母親が夜間に何度か授乳しにくる時以外は、赤ちゃんだけで草かげに身を潜めているのが普通です。また、人間の生活圏近くで暮らしているタヌキも、親が餌を探しに行っている間は赤ちゃんだけで留守番をすることがあります。このような時に、迷子だと間違えられて誤認保護されてしまう事が多くあります(ノウサギ、シカ、タヌキなどは鳥獣保護の対象ではありません)。
人がいると親は子供に近づくことができないので、基本はそっとしてあげてください。車が通る場所にいるなど、そのままでは危険だと感じる場合は、草かげなどに避難させてあげましょう。