愛媛県立とべ動物園

動物紹介

動物なんでもQ&A

動物のことや、ペットのことなど動物園にはいろいろな質問が寄せられます。
ここでは、そんな質問をまとめてみました。
あなたの知りたいこと、聞きたいことがここにあれば参考にしてくださいね。
さあ、あなたはどの動物のことが知りたいかな?

ムササビが屋根裏に入ってきて夜になったら騒いで困ります。どうすればいいのでしょうか?

屋根裏に巣を作り繁殖します。出入り口を見つけ、ムササビを追い出してから蓋をしてください。
屋根から飛び移れる位置にある木の枝は切って、ムササビの通り道をなくしてください。

拾ったカメ(イシガメ・クサガメ・アカミミガメ)はどうやって飼えばいいですか?

水槽などに水の部分と水から上がれる陸の部分を作って飼ってください。餌は市販のカメの餌や魚の切り身、小魚、ミミズ、その他何でも食べます。水は汚れてきたら取り替えてください。
時々、日光浴もさせてください。日光浴の際は、日射病に気をつけましょう。

カメが卵を産んだのですが、どうすればいいですか?

1.卵を早急に取り上げ、上側に印をつけて卵が転がらないよう保管してください。

2.小さな水槽に湿らせて固く絞ったミズゴケ、またはバーミキュライト(植物栽培用の土)を10cmくらいの厚さに入れ、上部に卵を半分くらい埋まるようにのせてください。(このとき、「1.」でつけた卵の印が上にくるようにする。)

3.水槽の上にラッピングフィルムを貼り、小さな孔を数個あけてください。

4.暗い場所に置き20度から30度に保つと、有精卵なら50日から65日で孵化します。

クサガメを飼っているのですが、冬眠させるにはどうすればいいでしょうか?

1.冬眠させることのできるカメは、四季のある温帯のカメです。
クサガメ・イシガメ・アカミミガメは冬眠できるカメです。

2.冬眠させるのは、夏から秋にかけて十分に餌を食べた健康なカメにしてください。

3.冬眠は陸上の土中または水中のどちらかで行いますが、陸ガメ以外なら水中の冬眠が安全です。

4.寒くなりカメが水中で動かなくなったら水を増量し、北側の日のあたらない温度変化の少ないところに置き、凍結しないように不用になった毛布か布団をかけて春までそっとしておいてください。

ペンギンはどうして上をむいてじっと立っているのですか?

ペンギンは暑さに弱く、陸地では動き回ろうとしないため、じっと上を向いて休んでいる姿がよくみられると思います。

キュウカンチョウはなぜしゃべれるのですか?

キュウカンチョウやカラスは、さえずりという自分の鳴き声を持っていません。キュウカンチョウの自分の声というのは、カーとキーを混ぜたような、例えれば、金属をこすり合わせたような声です。このように自分のさえずりの無い鳥は、他の鳥の声や、物音をまねるのが上手です。キュウカンチョウがしゃべるのは、人の言葉をまねしているだけなのです。

アシカはカゼをひかないのですか?

アシカなど、海にすむ動物を海獣と言います。海獣類の多くは、海水がしみ込みにくい密な毛で包んでいたり、皮下に厚い脂肪層を持っていたりして、冷たい海水によって体温が奪われるのを防いでいます。ですから、冬に水の中にいてもカゼをひくことはありません。むしろ、夏に体の中の熱がにげなくて、熱射病にかかることがあります。

チーターが走るスピードは時速にしたらどのくらいですか?

チーターは時速100kmから110㎞くらいで走ることができると言われていますが、これは、自動車などで追いかけ、必死で逃げるチーターの速度で、普通動物を追う場合90㎞くらいとも言われます。
しかし、この速度は、ほんの200mから300mくらいしか続かず、あとは、ゼイゼイ呼吸してダウンしてしまうそうです。

「うさぎはフンを食べる」と図鑑に書いてありましたが、それは本当ですか?もし本当だったらそれを食べても病気にならないのですか?

ウサギがフンを食べるのは本当のことです。しかし、ウサギが食べるフンというのは、丸いコロコロのフンではありません。
ウサギは体が小さいので、草を食べたとき、その青草を充分消化して、栄養として吸収できません。これにくらべ、牛やラクダ、キリン、シカなどは3室から4室に分かれた胃をもっていて反芻(はんすう)といって1度食べて胃の中でミクロフローラという原虫によって消化吸収しやすくされた草をもう一度口にもどしてよく咬みくだいて飲み込みます。馬は、胃は1個ですが、大きな盲腸をもっていて、ここで、充分に消化をして吸収します。
ウサギも大きな盲腸をもっていますが、体が小さいためか草を盲腸内で充分消化吸収できる状態にできません。そこで、ウサギは1度食べた草を盲腸内である程度まで消化吸収できやすい状態にまでして、下痢便状態で排泄します。この便を、ウサギは肛門に口をつけて食べてしまいます。この下痢便の草はもう一度ウサギの胃腸を通り、フンとなって排泄されます。このフンは食べません。このようにして、ウサギは食べた草の中から栄養を吸収して生活しています。
このフンを食べて病気になることはありません。逆にこのフンを食べれなくするとウサギは死んでしまいます。
少しむずかしいけど分かったかな?

なぜスカンクはとてもくさいガスをするのですか?

スカンクのガスはおならではありません。
肛門の周囲にある肛門腺から分泌される霧のような液体です。スカンクは、身を守る手段としてこの液を敵に向かって噴射します。一度このガスを経験した動物はスカンクの姿を見ただけで逃げ腰になります。このガスのにおいは、風向きによっては1㎞先までにおうそうです。

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