愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

アカカワイノシシ飼育日誌

アカカワイノシシはアフリカ中央部、東南部に分布、森林やその縁辺部、川辺、深い藪などに生息しています。雑食性で鼻先を使い、地面を掘り起こし、ミミズ等の昆虫や植物の球根、根っこなどを食べます。また、生活しやすい様に寝床やヌタ場(泥浴びする所)を作ります。日本のイノシシと似た習性を持っています。この種の特徴は、長い耳と背中にある白いラインの毛です。一番長い毛の部分は闘争等、興奮時に逆立てピンと立つ様になっています。昨年3月16日に、よこはま動物園よりヒカリ雄(2007年4月29日生まれ)と3月17日に神戸どうぶつ王国よりのフウ雌(2006年4月18日生まれ)2頭のアカカワイノシシが搬入されました。今年2月18日フウが出産し2頭の子どもが生まれました。子供は、命名式にてメイ、セイと名付けられました(2月18日の冥王星が発見された日にちなんで)。

生まれた当初、母親のそばを離れず鼻先の所で寝る姿や、後ろからチョコチョコと追いかける姿は可愛かったです。イノシシはウリ坊と呼ばれる特徴的な縞模様があります。あれから8カ月以上、ウリ坊独特の縞模様は消え、肌の色も親に似てきました。今では、運動場を駆け回り、土を掘り返し、遊具の丸太を押し、イノシシらしい行動を見る機会も増えてきました。また、最近では兄弟で頭をぶつけ合い、額に傷をつけるほどの力比べをしています。最近、父親に構って貰う為に、色々と、ちょっかいを出しに行くのですが、優しく、あしらわれる姿をよく見ます。
ヤンチャ盛りのメイとセイですが、どのように成長していくか楽しみです。
(大政昌夫)