キーパー飼育日記
ヨツユビハリネズミがやってきました!
7月下旬に2頭(オス1・メス1)のヨツユビハリネズミがとべ動物園にやってきました。到着から3日間は検疫期間として園内の動物病院で管理を行い、健康状態に問題がないことを確認したのちに、こども動物センターに移動しました。エサと水、シェルター(隠れ場所)を用意した管理スペースにそれぞれを入れると、そそくさとシェルターに入っていきました。それもそのはず、アフリカに生息するヨツユビハリネズミは、夜行性のため昼間活発に活動する姿はなかなか見ることはないのです。翌朝、2頭の様子を確認してみると、その場所はまるで空き巣の被害にあったかのような激しい散らかりようでした。慣れない環境に落ち着かず、徹底的に環境チェックを行っていたことが想像できます。一日でも早く、新しい環境に慣れてのんびりと過ごしてほしいものです。
さて、この2頭の紹介をしておきたいと思います。オスは「シン」という名前で、ハリネズミの特徴である「針(しん)」から命名しました。推定で生後6か月ぐらいと思われます。メスは「ハク」という名前で体の色が白っぽいため、「白(はく)」から命名しました。推定で生後2か月ぐらいと思われ、シンとハクの両個体とももう少ししたら大人の仲間入りをする年頃です。これでこども動物センターのヨツユビハリネズミは、「まさむね」と合わせて3頭になりました。当面の間、展示はまさむねとシンの2頭となりますが、いつかベビー誕生という明るい話題がお届けできたらいいなと思っています。
(ヨツユビハリネズミ担当 宮越聡)
シン♂
ハク♀
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