ボサボサになりました

　フンボルトペンギンは7月くらいの時期から換羽が始まります。今年の第1号はオスの元(がん)でした。羽毛は時間の経過とともに傷み、古い羽毛になると寒さや冷たい水から身を守ることができなくなるため、1年に1度、全身の羽毛が新しい羽毛へと生え替わります。
　換羽中は羽毛の防水力が低くなり、すばやく泳ぐことができず水に入ってエサを獲ることができません。そのため、ペンギンたちは換羽を迎える前に普段の倍近くのえさを食べ、たっぷりと脂肪を蓄えます。そしていざ換羽が始まると、その間は基本的に何も食べず、体力を温存するために陸でじっとして過ごします。
　換羽の時期は丸々と太った体も終わる頃にはスリムになっています。いつもとは違った姿のペンギンをぜひ観察してみてくださいね！
（フンボルトペンギン担当　村上郁）