愛媛県立とべ動物園

愛媛動物友の会活動

広報誌「とべZOO」簡易版

とべ動物園が年4回発行する広報誌「とべZOO」簡易版です。
愛媛動物友の会に入会すると、フルバージョン版をご覧いただけます。友の会についてはこちらから。

Vol-35 No.1NEW

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2023年発行

表紙:ミミナガヤギ

 パキスタン原産の家畜種で、オスは長くねじれ、メスは小さく丸まった角をもっています。30~40cm ほどの垂れ下がった長い耳が特徴です。この長い耳は、主に体温調節に役立っていると言われています。
2023 年 3 月 25 日にメスの赤ちゃんが誕生しました。お父さんのアート(♂)と、お母さんのハヅキ(♀)から文字を取って「アヅキ」(♀)という名前にしました。成長していくアヅキちゃんを温かく見守ってください。
(写真:横手 凱・文:村上 ひなの)

Vol-34 No.4NEW

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2023年発行

表紙:ノマウマ(野間馬)

 日本に8種残存する在来馬の一種で愛媛県今治市の乃万(野間)地方で保存されており、1988年には今治市の天然記念物に指定されました。 体高120m ほどでウマの中でも特に小さい体が特徴です。江戸時代、伊予松山藩が体高4尺(約121㎝)未満の馬を農家に払い下げ、ノマウマが誕生しました。おとなしい性格と頑丈で力持ちであることから、主に農作業や荷物の運搬などに役立っていました。
時代が進むにつれ農業の機械化が進み、一時愛媛県内でわずか4頭にまで減少してしまいました。その後、今治市の「のまうまハイランド」を中心に保護活動が行われ、現在では国内各地の動物園などでも飼育されるようになり、日本在来馬の普及啓もう活動に役立っています。
(写真:池田 智亮・文:村上 ひなの)

Vol-34 No.3

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2022年発行

表紙:カイウサギ

 ヨーロッパに生息するヨーロッパアナウサギが家畜化されたものです。野生では、主に草や、葉などを食べますが、飼育下では青草や乾草だけでなく、野菜や果物、固形飼料などを与えています。体が小さいため、寿命は8~12年と少し短いですが、毛色の種類の多さや、愛らしい見た目からペットとしても非常に人気の高い動物です。
 とべ動物園では、移動動物園やレクチャーなどで心臓の音を聞かせてくれるモデルとして活躍中です。ふれあい広場でモルモットたちと暮らしています。
(写真:池田 智亮・文:村上 ひなの)

Vol-34 No.2

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2022年発行

表紙:キバタン

 オーストラリア大陸や、ニューギニアなどに生息する大型のオウムの仲間です。全身真っ白な羽で、頭に冠羽と呼ばれる黄色い羽が生えています。この冠羽は、嬉しい時や、怒った時、驚いた時などに前後に大きく広げることができます。とても好奇心旺盛で賢いため、人の言葉はもちろん金属的な音も上手にまねます。
 とべ動物園で飼育している「タロー」は、「おはよう」や「タローちゃん」など様々な言葉をしゃべることができます。リトルワールド内ふれあい広場で一緒におしゃべりしてくれる人を待っているので、たくさん話しかけてみてください。
(写真:池田 智亮・文:村上 ひなの)

Vol-34 No.1

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2022年発行

表紙:アメリカバク

 南アメリカに分布し、水辺の近くや草原に生息する動物で、体長は180cm~250cm、体重は200kg~300kgほどです。数ある有蹄類の中で最も原始的な動物だと言われており、ずいぶん昔からその姿はほとんど変化していません。特徴は、少し長い鼻です。この鼻は、ゾウの鼻と同様に上唇とくっついた構造なので、自由に動かすことができます。エサを食べるときや、安全なものであるか確認するときなど様々な場面で使われています。
 実際に鼻をどのように使いながら暮らしているのか、じっくり観察してみるとおもしろい発見があるかもしれません。ぜひ、アメリカストリートにいるアメリカバクに会いに来てください。
(写真:池田 智亮・文:村上 ひなの)

Vol-33 No.4

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2022年発行

表紙:ミナミコアリクイ

 主に、南アメリカ北部や東部に生息し、1日の大半を木の上で生活する樹上性の動物です。主食のシロアリを食べるためにアリ塚を壊す大きな爪、シロアリを効率よく捕まえることのできるネバネバした舌などを持っています。
 現在とべ動物園では2021年11月14日に高知県立のいち動物公園からやってきたオスのペロ君に会うことができます。ミナミコアリクイ特有のベストを着たような模様や。爪を痛めないための独特な歩き方、木の上で足を滑らせた時に尻尾がどんな働きをするかなど、たくさんの観察ポイントと魅力を備えたペロ君をじっくりご覧ください。
(写真:池田 智亮・文:村上 ひなの)

Vol-33 No.3

Vol-33 No.3

2021年発行

表紙:ダチョウ

 主に、アフリカの砂漠やサバンナに生息する現生最大の鳥類で、特徴は目が大きく脳が小さいこと、鳥類なのに飛べないこと、その代わりにとても速く走ることなどです。発達した目は直径5cm、重さ60gと、とても大きく数キロ先の物まで見ることができます。そして、走る速さは時速60kmともいわれ、かなり長い間走り続ける持久力も持っています。また、世界一大きな卵を産むことでも有名です。ダチョウの卵は1.5kg近くあり、ニワトリの卵の約25倍の重さです。今年の6月3日に当園で孵化したポレポレもこの大きな卵から誕生しました。ダチョウのヒナは成長が早く、1年で成鳥と同じくらいになってしまいます。ポレポレもすでにかなり大きくなっていますが、羽毛の色はまだヒナの色を残しているので、いつ頃成鳥の羽毛になるのか楽しみです。
(写真:池田智亮・文:西森明弥)

Vol-33 No.2

Vol-33
 No.2

2021年発行

表紙:カバ

 アフリカ中部から南部の河や湖に生息しています。夜行性で、日中は水の中にいて、夜間は水辺から出て草原で草を食べます。水中で長時間を過ごすため、体の部位もそれに適応した進化をしています。水中では耳と鼻の穴を閉じて水が入るのを防ぎます。また、耳は振れば水を出すことができるので、呼吸のために顔を出した時は必ずプルプルと耳を動かします。また目、鼻、耳が顔の上部で一直線に並んでいるので、顔の一部だけを水面から出せば、周りの状況が確認でき、呼吸することもできます。数頭~数十頭の群れを作って生活し、寿命は50年ほどです。体重は大人のオスで約3トン、メスは2トン前後と言われています。水中で出産し、1回で通常1頭を生みます。
 とべ動物園では今年4月23日にオスの赤ちゃんが誕生しました。「まんぷく」君という名前のとおりたくさん食べて大きく立派に成長してほしいです。
(写真:池田智亮・文:西森明弥)