愛媛県立とべ動物園

愛媛動物友の会活動

広報誌「とべZOO」簡易版

とべ動物園が年4回発行する広報誌「とべZOO」簡易版です。
愛媛動物友の会に入会すると、フルバージョン版をご覧いただけます。友の会についてはこちらから。

Vol-36 No.2NEW

Vol-36 No.2を見る

2024年発行

表紙:キュウシュウジカ

 日本に生息しているニホンジカは、エゾシカ、ホンシュウジカ、キュウシュウジカ、ツシマジカなど7亜種に分けられ、夏毛は茶褐色に白い斑点があり、冬毛は濃い灰褐色に変わります。また、オスだけに角があります。この角は、春ごろに抜け落ちますが、秋には立派に生え変わり、メスをめぐる争いに使われます。
 とべ動物園では、6月29日に約12年ぶりの赤ちゃんが誕生しました。お母さんの側で元気に成長中です。ぜひ、会いに来てください。
(写真:横手 凱・文:村上 ひなの)

Vol-36 No.1NEW

Vol-36 No.1を見る

2024年発行

表紙:パルマワラビー

 オーストラリア東部に分布し、多湿で低い木が生い茂る森林地帯に生息しています。カンガルーの仲間ですが、頭胴長約60㎝、体重約4~6㎏と全体的に体つきが小さく、カンガルー科の中でも特に小さい種類です。カンガルーと同じ有袋類であり、メスの腹部に袋(育児嚢)があります。日中に行動する姿も見られますが主に夜行性で、単独で生活しています。
 とべ動物園では、父の「しき」、母の「りつ」、兄の「桜(おう)」に加え2024年1月25日に顔出しした「走(そう)」のパルマワラビー家族に会うことができます。隣の展示場にいるアカカンガルーたちと見比べながらじっくり観察してみてください。
(写真:横手 凱・文:村上 ひなの)

Vol-35 No.4NEW

Vol-35 No.4を見る

2024年発行

表紙:オシドリ

 東アジア一帯に広く分布しており、日本では繁殖期である夏季に北海道や本州の北の方に生息し、冬季になると西日本より南に移動して越冬をします。オスは体長約45cm、メスは体長約41㎝、繁殖期になるとオスは、体の部位ごとに色が変わり、橙赤色や緑色、紫色などの派手な飾り羽になります。特に、三列風切にある橙色の銀杏羽(イチョウ羽)が特徴的です。繁殖期以外の季節にはメスと同じ全身が地味な灰褐色に代わります[エクリプス:非繁殖羽]。その時には、メスは黒色、オスは赤色の嘴で見分けることができます。また、繁殖期にオスがメスにピッタリ寄り添う姿から、「オシドリ夫婦」という言葉の由来ともなっています
(写真:横手 凱・文:村上 ひなの)

Vol-35 No.3NEW

Vol-35 No.3を見る

2023年発行

表紙:ラマ

 南アメリカのアンデス地方に多く生息しており、標高2300m~4000mの高山地帯にある草原などで、家畜として群れで生活しています。現地で暮らす住民たちの大切な家畜で、険しい山道を歩くのに適した体と、耐久力が優れていることから主に荷物の運搬用で飼育されています。コブはないですがラクダの仲間で、機嫌が悪い時には、胃の内容物とツバを混ぜたものを吐きかけてくることがあります。
 とべ動物園では、2012年3月26日に、しろとり動物園からオスの「白(はく)」が、2023年3月13日に群馬サファリパークからメスの「タイヤキ」とオスの「アンコ」がやってきました。若くて元気いっぱいな2頭の今後の成長をあたたかく見守ってください。
(写真:横手 凱・文:村上 ひなの)

Vol-35 No.2NEW

Vol-35 No.2を見る

2023年発行

表紙:ニホンザル

 ニホンザルは本州、四国、九州に生息する日本固有種です。青森県の下北半島に生息する群れは、人間を除く霊長類の中で最も北に分布しています。
 数十頭から数百頭の群れを作り、山林などで生活しています。特徴は、顔と尻に毛がなく、赤色であることや、オスには発達した犬歯が生えていることです。寒冷となる北へ行くにつれて、毛色は長く淡い色をした毛となり、体は大きくなる傾向があります。
 とべ動物園では、サル山でのんびりと暮らす58頭のニホンザルたちを見ることができます。ぜひ、じっくりと観察してみてください。
(写真:横手 凱・文:村上 ひなの)

Vol-35 No.1

Vol-35 No.1を見る

2023年発行

表紙:ミミナガヤギ

 パキスタン原産の家畜種で、オスは長くねじれ、メスは小さく丸まった角をもっています。30~40cm ほどの垂れ下がった長い耳が特徴です。この長い耳は、主に体温調節に役立っていると言われています。
2023 年 3 月 25 日にメスの赤ちゃんが誕生しました。お父さんのアート(♂)と、お母さんのハヅキ(♀)から文字を取って「アヅキ」(♀)という名前にしました。成長していくアヅキちゃんを温かく見守ってください。
(写真:横手 凱・文:村上 ひなの)

Vol-34 No.4

Vol-34 No.4を見る

2023年発行

表紙:ノマウマ(野間馬)

 日本に8種残存する在来馬の一種で愛媛県今治市の乃万(野間)地方で保存されており、1988年には今治市の天然記念物に指定されました。 体高120m ほどでウマの中でも特に小さい体が特徴です。江戸時代、伊予松山藩が体高4尺(約121㎝)未満の馬を農家に払い下げ、ノマウマが誕生しました。おとなしい性格と頑丈で力持ちであることから、主に農作業や荷物の運搬などに役立っていました。
時代が進むにつれ農業の機械化が進み、一時愛媛県内でわずか4頭にまで減少してしまいました。その後、今治市の「のまうまハイランド」を中心に保護活動が行われ、現在では国内各地の動物園などでも飼育されるようになり、日本在来馬の普及啓もう活動に役立っています。
(写真:池田 智亮・文:村上 ひなの)

Vol-34 No.3

Vol-34 No.3を見る

2022年発行

表紙:カイウサギ

 ヨーロッパに生息するヨーロッパアナウサギが家畜化されたものです。野生では、主に草や、葉などを食べますが、飼育下では青草や乾草だけでなく、野菜や果物、固形飼料などを与えています。体が小さいため、寿命は8~12年と少し短いですが、毛色の種類の多さや、愛らしい見た目からペットとしても非常に人気の高い動物です。
 とべ動物園では、移動動物園やレクチャーなどで心臓の音を聞かせてくれるモデルとして活躍中です。ふれあい広場でモルモットたちと暮らしています。
(写真:池田 智亮・文:村上 ひなの)