愛媛県立とべ動物園

お知らせ

サル舎での暑さ対策

凍らせた果物をかじるボンネットモンキーのガロ

 毎日暑い日が続いています。先日のニュースによると7月の全国の平均気温が統計を取り始めて過去最も暑かったそうです。サル舎には12種26頭が暮らしていますが、その中には高齢個体も多くいるので熱中症などの健康管理には気を使います。サルたちにもこの夏を何とか元気で乗り切ってもらうために、暑さ対策をしているので紹介します。
 暑さ対策の1つ目は、室内外を自由に移動できるようにし、サルたちに生活環境を選んでもらっています(室内には扇風機もあります)。
 2つ目は、ここ数年は使用していなかったのですが、打ち水(運動場の上部から水を垂らしています)を再開しました。打ち水はコンクリートの温度を下げてくれるので、サルたちも体感的に涼しく感じていると思います。シシオザルの「シチ」は時々水にあたっていることもあります。
 3つ目は、夏限定の冷凍フルーツです。リンゴ、ブドウ、バナナなどの好物を凍らせて与えています。すぐに口に入れたり、手にもって少しづつ齧ったり、床に置いたまま少し解凍させたりと、食べ方にも色々あるようです。
 最後はブタオザルの「しんのすけ」の運動場にシイの枝葉を取り付けて日陰を作っています。それでも、しんのすけは室内の方が心地よさそうです。早く涼しくなるよう願う毎日です。
(サル舎担当 連有吾)

しんのすけの運動場

凍らせたリンゴとブドウ