動物の様子

ムツオビアルマジロの仔どもたち、一般公開が始まりました。

ラン太(上)とラン丸(下)

 現在、2月6日に生まれた双子のムツオビアルマジロを、南米獣舎の室内展示場にて13時から15時まで一般公開しています。本種はとべ動物園開園以来、初めての繁殖です。親仔での公開を目標に飼育管理を行っていましたが、お母さんのランランは体調を崩してしまい、仔どもたちが生後79日目を迎えた日に、肺腺癌による呼吸不全で死亡しました。お母さんの行動をまねながら、上手にエサを食べられるようになってきた矢先の事でした。
 その後、仔どもたちは少しずつエサを食べる量を増やし、順調に大きく、元気に育ってくれました。一般公開に向けて、何度も展示場での練習を重ねてきました。公開練習を始めた頃は、落ち着かず急に走ったり、飛び跳ねたりと、ヒヤヒヤすることが多く大変でした。しかし、今ではすっかり慣れてきた様子で、部屋の隅々を探索したり、水に入ったり、ガラス越しの来園者の方々をのぞき込んだりと、公開の間たっぷりと動き回っています。公開後は、一旦ぐっすり眠ることが多く、少しずつ体力をつけているところです。
 仔どもたちの名前は、お母さんのランランの名前をもらって「ラン丸」「ラン太」と名付けました。見分け方は、ラン太の首元の甲板の形がX印になっています。じっくり観察をして見分けて下さいね。
(ムツオビアルマジロ担当 二宮香澄)

水遊び中

ラン太には背中にX印があります