夏の間、「エクリプス」と呼ばれる地味な模様をしていたコガモ。保護鳥獣舎の中でも目立たない存在でしたが、10月下旬、ある変化が現れ始めました。
最初に気づいたのは10月23日。最初は目の付近と翼の一部の色が変わり始めました。気のせいかとも思われる小さな変化でしたが、その後は毎日見るたびに顔の褐色が目立つようになっていき、エクリプスの羽毛も抜けていきます。
実は、今はカモ類の換羽の時期。コガモも鮮やかな繁殖羽に生え換わる際中なのです。野生では中々見ることができない換羽の様子。皆様にも是非ご覧いただきたかったのですが…。残念なことに、今年は鳥インフルエンザの影響でコガモたちが保護鳥獣舎から移動しなければならなくなってしまいました。
この記事を皆さんが読まれる頃には、綺麗な繁殖羽に生え換わっている事かと思います。無事に繁殖羽が生え揃った時には、SNS(Twitter・Facebook)等で皆様にお見せできればと思っております。
(保護鳥獣舎担当 北本圭一)