愛媛県立とべ動物園

お知らせ

ピースを見守り続けた木

 今はピースの運動場に横たわる大きな木。これは役目を終えた、永年ピースの成長を見守ってきた木です。
 実はこの木、ピースが動物園のクマ舎で過ごすようになった時、まだ幼いピースが、深いプールに落下しないように、何本もプールの上に並べて、蓋として設置していたものなのです。そしてその後、ピースにプールでの泳ぎの練習をさせるために、殆どは撤去したのですが、1本だけピースの遊具として、天井から鎖で吊るしていたのです。
 それから21年以上、ピースの成長を見守ってきたこの木ですが、7月のある日の夜遅く、突如前触れもなく鎖から離れ、落下してしまいました。いつもピースが寝ている辺りに落下していたので、さぞかしピースは驚いただろうと映像で確認したところ、その日、ピースは寝室で寝ていたようで、驚いた様子はありませんでした。“木”だけに、“気”のせいかも知れませんが、まるでピースを驚かせないように、落ちる時を選んだようなタイミングでしたよ。
(ホッキョクグマ担当 髙市敦広)

※落下した時の様子は下記のYouTube動画をご覧ください。

ピースを見守り続けた木

幼い頃のピースと蓋をしていた時の木