愛媛県立とべ動物園

お知らせ

バリーバの怪我について

 ホッキョクグマのメスのバリーバは、神戸市立王子動物園のミユキさんと共に、31歳で国内最高齢のホッキョクグマです。ホッキョクグマの平均的な寿命(25歳~30歳)を過ぎていますが、今でも全く老いを感じさせない“美クマ”として、多くのファンのみなさんを魅了しています。
 そんな若々しいバリーバですが、猛暑が続いていた8月初旬に突然右後肢に異常が見られ、歩行が困難な状態となってしまいました。すぐに寝室に隔離し、数日間様子をみていたのですが、回復が見られず検査を行うこととなりました。
 この日は翌日レントゲン検査を予定しており、気晴らしにと思いホースで水浴びをさせることにしました。床に寝転がり左右に揺らして水浴びをしているバリーバは本当に嬉しそうな様子でした。そして水浴びを終えたバリーバが立ち上がると、なんと先ほどまで地面に着くことが出来なかった右後肢を、床に着けて立っていました。
 おそらく骨折ではなく脱臼の様な状態だったのか、水浴びで体を揺らしたことによって関節が元に戻ったのではないかと推測しています。
 現在は、隔離も解除し運動場への放飼も再開しています。まだ少し歩行に異常は見られますが、回復を願い温かく見守ってください。
(ホッキョクグマ担当 髙市敦広)