愛媛県立とべ動物園

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現実は厳しい!

 マントヒヒは一夫多妻の群れを形成する社会性の高い動物です。当園のマントヒヒも1頭の雄の側には常に1頭から3頭の雌が一緒にいる事が多いのですが、今回は雄のバンビについて紹介したいと思います。
 群れで1番のモテ男子であるバンビ(雄では最年長の26歳)が、お尻の腫瘤摘出手術のため、1日群れから分離飼育して術後の様子を見ていました。翌日には状態が良かったので、朝から群れと同居させましたが、これまでバンビの側に付いていたメス3頭(パパン、エス、カメ)の内、パパンとエスは他の雄に奪われてしまい、カメだけがバンビの側に戻りました。  
 パパンは何とかバンビの所に戻ろうとしましたが、パパンを獲得した雄のビンゴはそれを許しません。バンビも無理に雌を取り戻そうとしなかったため、大きな闘争には至りませんでしたが、群れのピリピリとした状態は続いており、小競り合いが絶えません。
 2頭の雌を奪われたバンビは寂しい思いをしているかもしれませんが、気持ちを切り替えてこれからもカメと仲良く過ごして欲しいと思います。
(マントヒヒ担当 三根生康幸)

カメに毛づくろいするバンビ

カメ♀(左)とバンビ♂(右)