愛媛県立とべ動物園

お知らせ

整いました

上尾筒がほとんど抜け落ちました(9月撮影)

 ウォーターストリートで暮らすインドクジャクが、宇和島市の吉田公園からとべ動物園へやって来て、約1年が経ちました。
 クジャクと言えば、オスが羽を扇に広げる勇壮な姿が目を惹きます。その羽根は大きく鮮やかな青色で、腰を覆う飾り羽は上尾筒と言います。150枚の羽には、色彩豊かな目玉模様を持っており、この大きな羽は、つがいの儀式や求愛行動に用いられます。この姿が見られるのは繁殖期の3月~6月下旬で、上尾筒は7月~9月頃には抜け落ち11月頃から伸び始めます。
 飼育の記録をみると、当園のオスは3月下旬から7月上旬まで繁殖期になり特有の羽を広げてメスにアピールする姿が確認できました。そして6月下旬からは上尾筒が抜け落ち始め最後の1本が抜け落ちたのが9月29日でした。ですが最後の1本が抜ける前から既に上尾筒が腰の中央から生え始めていました。10月になると見た目に分かるように腰全体を覆うようにかなり伸びており、11月30日にはほぼ「完成だな」「整ったな」と思いました。12月1日には鳴く事が多くなり、12月24日のクリスマスイブの日には羽を扇に広げる姿が確認されています。
 まだ本格的な繁殖期ではないため、確率は低めですが、羽を扇状に広げる勇壮な姿をご覧になってはいかがでしょうか。
(インドクジャク担当  二宮幸三)

新しい羽が生え始めました(10月上旬撮影)

徐々に生え揃い始めました(10月下旬撮影)

完成しました!(12月撮影)