2022年5月5日に誕生したオスのライオン「クレイ」が一歳を迎えました。生まれた当時は母親のさくらが献身的に面倒をみてくれていましたが、生後一週間ほど経つとさくらに体調不良がみられ、クレイの成長も止まっていることが分かったため、生後24日目から人工哺育に切り替えました。人工哺育に切り替えた頃のクレイの体重は、以前別の母親に育てられた同時期の赤ちゃんライオンの半分以下でした。人工哺育に切り替えて数日はなかなか人工ミルクを飲まず心配しましたが、自力で哺乳瓶からごくごく飲み始めた時はとても安心したのを覚えています。その後はスクスク成長してくれたクレイですが、なんとか早い段階でライオンの生活に戻すことができないかと考え、母親さくらとの再同居を目指し約4か月のお見合いを行いました。そして、生後約半年の時にさくらとの同居を試みましたが、さくらとの接触事故により右前肢に重傷を負いました。一時は麻痺や後遺症も懸念されましたが、クレイは驚異の回復力でみるみる元気になり、この度、無事一歳を迎えることができました。この一年間、クレイには全国から応援や励ましのお手紙やプレゼントなどをたくさんいただきました。本当にありがとうございました。
これからのクレイの成長も楽しみに動物園にたくさん足を運んでください。
(ライオン担当 清水和真)