とべ動物園ではグラントシマウマのハズバンダリートレーニングを行っています。ハズバンダリートレーニングとは、動物が自分から健康管理に参加してくれるようにするためのトレーニングで、体の様々な場所を触ったり痛みの刺激に慣れてもらうことによって、採血といった治療などで与えるストレスを少なくすることができます。今年の春ごろから始めたのでまだまだ練習中ですが、現段階では柵に体を寄せさせて、全身触ることができる状態になりました。今後は採血に備えて、採血する予定の場所を指先で押したりして刺激に慣れてもらうトレーニングをします。この刺激に慣れたら、竹串や先を潰した注射針など、次第に刺激を強くしていき、最終的には実際に使用する注射針を刺します。ちなみにトレーニングを行っているのは「アヤメ♀」なのですが、他のシマウマたちがちょっかいをかけてきたり、キリンが近づいてきたりするとどこかへ行ってしまうので、トレーニングを中断することがしばしばあります。本人たちは別に邪魔しているつもりはないと思いますが、ちょっと困るな~と思っています。
(シマウマ担当 吉武ちとせ)