令和5年10月9日に札幌市円山動物園へ移動したライオン(クレイR4.5.5生)の性別について、鬣(たてがみ)の成長が見られないことや、排尿の様子などから、オスではなくメスではないかと疑義が生じました。そのことから遺伝子分析による検査を北海道大学獣医学部において実施した結果、令和6年1月18日に、雄ではなく雌であることが判明いたしました。
クレイの雌雄判定につきましては、生後20日齢時に獣医師を含む複数の職員による目視と触診で行いました。その際、陰部の特徴(尿道口と肛門の間の距離の比較、陰嚢にある部分の質感)から雄と判定しました。その後、成長に伴う変化の確認を十分に行ってこなかったことが性別誤認の重大な原因であると反省しております。事案発生後、すみやかに雌雄判定の方法について見直しを行い、今後の再発防止に取り組むことといたしました。
このことにより、札幌市円山動物園様をはじめクレイを応援してくださっている多くの方々にご迷惑とご心配をおかけいたしましたこと、心より深くお詫び申し上げます。今後、クレイは当園からの提案により、動物の輸送に支障のない暖かい時期に当園へ戻って来ることとなりました。引き続き変わらぬご声援をよろしくお願い致します。