愛媛県立とべ動物園

お知らせ

食いしん坊は逃しません「イブナは?」

 とべ動物園では、オス4頭、メス6頭の計10頭のマントヒヒを飼育管理しており、群れの中には「イブナ♀」という生まれつき目が見えない個体も一緒に生活しています。
 イブナはここ最近、母親のチャメが亡くなったり、いつも守ってくれていたパートナーのボンズ♂と別れたりと、イブナにとって大変なことが続きました。しかし今では群れの中では最年長のメメ♀と、メスの中で一番強いスアルジュ♀が気にかけてくれる様なので安心しています。
 目の見えないイブナには専用のエサ台があり、毎朝群れの仲間に取られないようにエサをセットしています。ところが、先日イブナへフルーツのプレゼントを頂いた際に、いつもの専用エサ台にセットしたところ、食いしん坊のスアルジュがイブナのフルーツを横取りしてしまいました。その日をさかいに「ここにおいしい食べ物がある」と覚えてしまったスアルジュは、食べ物がセットされるのではないかとアンテナを張っているようです。食べ物を置く時間を変えるなどしましたが、イブナはいつものところに食べ物がないことに気づかず手探りをしてしまうので心が痛みます。プレゼントのフルーツはレパートリーが広く、めったに食べられないごちそうです。食いしん坊の仲間に取られず、イブナも食べられるように工夫していこうと思います。
(ヒヒ舎担当 二宮幸三)

イブナ専用のエサ台

イブナのフルーツを横取りするスアルジュ

エサを探すイブナ