今年の繁殖シーズンも、オスのインドクジャクのピターは、恋のアプローチである羽広げを熱心に行なっていました。昨年5月に生まれたメスのディルも素敵な大人のクジャクになったため、ピターはより張り切って、マーターとディル、2羽のメスに向かってアプローチしていました。羽広げは昨年11月に始まり、徐々に頻度を増やしながら、本番の3月からは、確認しただけでも97日で243回あり、ピターが発するラッパ音も前年以上の勢いでした。
メスの産卵については、ディルの母親であるマーターは期間を通して18個の産卵があり、身体の負担がやや心配なところです。一方のディルは、まだ1歳のため、ピターとの交尾には至らなかったものの、7月3日には2個の軟卵を排出するなど、来年の恋の季節に向けてこれからも成長していくでしょう。
恋する季節が終わり7月3日からピターの羽落ちが始まりました。飾り羽は、落ち始めると驚くほど早く進みます。多くの来園者を笑顔にした目玉模様の羽にも感謝です。しばらく羽広げは見られませんが、ピターにはしばらくゆっくり過ごしてもらいたいです。とべ動物園のクジャクはメスも羽広げをするため、マーターとディルの妖艶な羽広げは1年を通して見られますよ!!
(インドクジャク担当 竹箇平昭信)