愛媛県立とべ動物園

お知らせ

サーバルのユカの骨折治療

ギプスを巻いたユカ

 サーバルのユカについてご報告です。みなさまへのお知らせが遅くなってしまいましたが、ユカは6月4日にパドックで右後肢を骨折してしまい、ずっと治療を続けていました。一般的に動物の骨折の治療は難しいとされますが、まさにそれを実感できる3か月間でした。
 最初の処置では麻酔下で折れた骨を繋げるために骨に金属の棒を入れましたが、処置の数日後に金属の棒が体重に耐えられず曲がっており、再び麻酔をかけて、より太い棒を2本に増やして骨を固定することになりました。また、患部を固定する目的でギプスを巻きましたが、麻酔から覚めてあっという間にギプスを外されてしまったり、日ごとに少しずつ齧られてしまい、治療している期間は何度もギプスの巻き直しをしないといけませんでした。一時、食欲の低下と貧血症状、白血球数の上昇もみられましたが、なんとか乗り越えることができました。(全てを書くと長くなるため割愛させていただきます。)
 8月末にギプスを外すことができ、骨折した原因と考えられる場所の対策をした上で、9月10日から外に出ることができました。長期間ギプスをしていたことにより肢が細くなり、歩行はぎこちないですが、完治するまで見守っていきたいと思います。
 3か月で10回の麻酔処置を要して体への負担が大きかったと思いますが、ユカは本当によく頑張ってくれました。これからもユカが元気に過ごせるように細心の注意を払い飼育管理をしていきます。
(サーバル副担当 濱田 純基)

骨折部位のレントゲン写真

現在のユカの様子