愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

新しくマーラのメス2頭が仲間入り

みなさんマーラと言う動物を知っていますか?
とべ動物園では、クロクモザル舎でクロクモザルとオオホウカンチョウと一緒に生活しています。あの動物な~に?カピパラ?ウサギ?と言う声をよく耳にします。実はテンジクネズミ科の動物で、モルモットの仲間なのです。大きい体と長い手足でまるで違う種類に見えますよね。

今回はマーラのメスが新しく、埼玉こども動物自然公園から2頭お嫁入りしてきたお話です。
 当園のマーラはメスが死んでしまい、オス5頭のみを飼育していました。そこで、ブリーディングローン(繁殖の為の動物の貸し借り)で埼玉こども動物自然公園より出産経験のある赤(2005年5月10日生)と緑(2005年9月6日生)の2頭のメスがお嫁入りすることになりました。 2010年2月8日にメス達が飛行機に乗って無事愛媛にやって来ました。

動物園に到着するとまず始めに、ケガがないかをチェックし、体重をはかり、検疫(病気の有無の確認)を数日間行ない、異常がなければクロクモザル舎の仲間入りとなります。
ここからが、飼育係のお仕事になってきます。闘争防止や繁殖時に分離できる様にパドックに仕切り用フェンスを設置しました。
獣舎に放飼すると、まず行動に異常がないか、採食量や排便の観察をします。異常がなければ、オスのマーラとお見合いをして同居を開始します。今回は、オスの中で一番元気なホーリーホックと赤・緑2頭を同居することにしました。
同居開始直後は、赤・緑2頭とホーリーホックは少し緊張した感じで離れていましたが、現在では、寄り添っている姿が見られるなど順調に同居ができています。メスの赤は、4回も出産経験があるなど大ベテランなので、順調に行けば、春ごろにはかわいいマーラの赤ちゃんを来園者の皆さんに見ていただけると思います。