愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

ヒバカリくんの春一番のごちそうは?

みなさんは、ヒバカリという生き物をご存知でしょうか?彼らは、田んぼや畑などの周辺で見かけるのですが、体長50cmほどの大きさで、ひっそりと暮らしているためなかなか目立ちません。何を間違われたのか?名前の由来は、「かまれたら、その日ばかりの命」ということからつけられたとか・・・でも実際には毒はなくとてもおとなしいヘビなのです。

さて、昨年6月に園内で採集されたヒバカリの♀、特におとなしい性格で、暖かい時期にはお客様の手に乗せられて、ヘビのすばらしさをPRしてきたのですが、なにせ変温性の生き物です。冬は室温も下がり、体も動けなくなります。餌も2ヶ月から3ヶ月は食べなくなってしまうのです(一般に冬眠状態に入ったといいます)。
三寒四温の3月になると彼らもいよいよ動き始めます。それにあわせて、飼育係は春一番のごちそうを用意するのです。それは何か?
春一番(12月から2月)に産卵があるアカガエルのオタマジャクシなのです。早春の水溜りにはたくさんの産卵があり、その一部をいただいています。