愛媛県立とべ動物園

飼育日記

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出会い、そして別れ

春は様々な出会いや別れの季節です。
ここ、とべ動物園のクマ舎でもこの春、嬉しい出会いと悲しい別れがありました。
まずは嬉しい出会いからお伝えします。春とはいえ、まだまだ肌寒い3月10日、高知県ののいち動物公園から、マレーグマの男の子がやってきました。
名前は「シャイン」。
のいち動物公園で生まれ育った土佐っ子で、まだあどけなさ満載の少年といったところです。性格は非常に人懐っこく、すぐに手渡しでリンゴを食べてくれました。クマ舎の新しいアイドルになるのは間違いありません!!!

そして、悲しい別れはシャインが来園した翌日にやってきました。
長年にわたり、多くの来園者のみなさまから愛されてきた、マレーグマのサンが天国へと旅立ったのです。数日前から体調を崩し、担当獣医もさまざまな治療を全力で行ってくれたのですが、治療の甲斐なく、3月11日夕方の4時過ぎに亡くなりました。
自分の替わりとなるシャインが来るまで、待っていたかのような死でした。
担当の私には、サンからシャインへのバトンタッチのように思えてなりません。
名前も偶然とは思えない、2頭合わせて「サンシャイン」つまり、日光となります。
シャインには、サンの分まで幸せを感じてもらえるよう、大切にお世話をしたいと思います。みなさん、可愛さまっさかりのシャインに会いにきてくださいね!
そしてサンちゃん、安らかに。長い間、ありがとう。