愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

ミミナガヤギ

ロバ・ポニー舎には、ミミナガヤギというヤギの仲間がいます。パキスタンに生息していて、雌雄ともにねじれた角をもっていて、30cmから40cmほどになるとっても長い耳が特徴で、この長い耳は体温調節に役立っています。

今年の5月にはこのミミナガヤギたちに3頭の赤ちゃんが生まれました。まず最初は今年初めてお母さんになったナツで、5月10日に1頭の女の子を生みました。出産直後は母乳を与えることがなく、搾乳して哺乳ビンで子に飲ませました。しかし落ち着いてきたのか今ではとても面倒見のいいお母さんで、サツキと名付けられた子供といつも一緒です。次はフユという名前の今年で出産4回目のベテランお母さんです。双子の出産でしたが子供はどちらも元気です。それぞれムツキ(男の子)・ウツキ(女の子)と名前をつけました。最初あまりに乳量が多いため乳房が大きくなりすぎて飲みにくくなり、搾乳する必要がありましたが、2頭の子供が元気にどんどん飲んでいるのか現在ではちょうどいい大きさになっています。

最後に3頭の見分け方ですが、ムツキは黒と茶色のぶちなのですぐに分かります。サツキとウツキは、同じ黒色の体毛のため少し見分けにくいですがウツキの顔には一部に白い毛があるのでみわけることができます。 ロバの奥に展示しているため少し見えにくいことがありますが3頭を見にぜひご来園ください。また現在、移動動物園などで活躍しているアキ♂(今年の虫歯予防イベントにて活躍した個体)同様将来的には、皆さんとスキンシップ出来るように馴致していく予定です。