愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

雷雨去りし後...

今年の夏も日本各地で局地的な雷雨が発生し、行き場を失った雨水が街中を水浸しにしていましたが、ここ砥部町もしばしばバケツの水をひっくり返したような激しい雨に見舞われました。雨が通り過ぎた後は夏の日射しに熱せられた地面が一時的に冷やされ、厳しい暑さに耐えていた動物たちもやれやれ一息といった感じです。 しかしキーパーにとってこの突然の豪雨は悩みの種の一つなのです。

サバンナ観測センターの運動場は獣舎側からプールにかけてゆるく傾斜しており、強い雨が降るとより低い所に向けてまるで一つの川ができたように運動場を流れていきます。雨水が運動場の土を削り取って下へ下へと運んでいくのでしょう、雨が上がった後は運動場に溝が出来てしまいます。たかが溝とバカにしてはいけません。ひどいものになると深さが30cm以上にもなるので動物の転倒事故にもつながりかねません。

そこで流された土砂を運びあげ、荒れた場所を出来るだけ早く修復します。場合によっては一輪車に土砂を積んで10回以上往復しなければなりません。あっという間に作業着は汗びっしょりです。こうしてようやく修復を終えて翌日に備えるわけですが、そんな時に限って夜間再び激しい雨が降り、朝出勤してみると昨日修復した場所は元の木阿弥に…
オ~ マイ ガー !!(泣)