愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

ミミナガヤギのハジメくん

今回は、ミミナガヤギのハジメ♂について紹介します。ハジメ♂は、2012年3月22日にナツ♀の初めての子供として生まれました。
落ち着いて子育てができるようにナツ♀親子を群れから産室に移動させたのですが、初産のためか、最初母親のナツ♀に落ち着きがなく自分で母乳を与えることができず、搾乳しては哺乳ビンで与えていましたが、3日後の3月25日には自分で母乳を与えるようになりました。
体重も生まれた時の1.75kgから順調に増えていきました。体重が2.95kgになった4月4日からは群れと一緒にパドック展示を始めました。

母親から時々しか母乳を飲まなくなり、離乳が始まると体重があまり増えなくなってきたため、5月18日から、群れから一時的に離して別給餌を行うことにしたのですが、ハジメ♂が母親を探して落ち着かないため、ナツ♀と一緒に別給餌することにしました。
ところが今度は当然母親の方が食べるのが早くハジメ♂に合わせるとナツ♀が食べ過ぎになるためいろいろと対策を考えた結果、群れが良く見えるパドックの一部にハジメ♂専用の食事場所をつくることにしました。

5月21日に完成したハジメ♂専用の餌場は、一番下の柵をハジメは通れるけど、他の個体が中の餌を食べられない高さにするのに苦労しましたが、4日後には餌を置いて最初に入れておいてやると、お腹がいっぱいになると自分でくぐって出てくるようになりました。