愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

動物園の裏側?!「調理棟」

動物園の管理ゾーンには動物病院・調理棟・育雛棟・保護棟があります。 管理ゾーンは一般のお客様に公開していませんので今回の日記は調理棟をピックアップしてみたいと思います。
調理棟は皆さんのお家にある台所と同じ役目を担っています。
毎日入荷するエサの保管をしたり、キーパー達によって調理作業が行なわれています。施設の内部にある冷蔵庫にはリンゴ・バナナ・キウイなどの果物、人参・甘藷・青菜などの野菜。マイナス20℃に温度設定された冷凍庫には冷凍馬肉・冷凍アジ・オキアミなどが保存されています。
そして隣の部屋には、特大まな板・冷凍飼料を小さいブロックに切り分けるバンドソウ・蒸し芋をつくる蒸し器・野菜を細かくカットするスライサーなどが鎮座しています。さながら給食センターなような光景です。

ここでは毎日飼料担当者によって計り出し作業を行っています。
この作業は一日あたりのエサを各獣舎ごとのキャリーに仕分けして無駄なく効率よく管理することを目的としています。翌朝、エサが入れられたキャリーは各キーパーが取りに来て給餌の準備を始めます。
給餌メニューの内容や量は動物の体調や季節によって飼料担当者と相談しながら増減を決めます。いかに残餌がなく動物を状態良く飼育できるかはキーパーの腕の見せ所でもあります。
とべ動物園で使用しているエサは約70種類で一ヶ月の総重量が50トンにもなります。