愛媛県立とべ動物園

動物紹介

今月のアイドル

オオハクチョウ

今月のアイドル動物は、「オオハクチョウ」です。

オオハクチョウ

今月のアイドル動物はオオハクチョウです。バードパークの向かいでオオヅルと隣同士で暮らしています。オオヅルとは時々鳴き交わしています。鳴き交わすときはどうやら必ずオオハクチョウが先に鳴いて、それに応えるようにオオヅルが後で鳴いているようです。
 オオハクチョウはカモ科の鳥で日本には冬に渡来します。しかし、おもに関東より北に渡来するので、愛媛県では野生のオオハクチョウは稀にしか見られません。日本の鳥の中で最も体重が重い鳥です。近くで見るとどっしりと迫力があります。
オオハクチョウは実は凶暴で、寝室に入ると噛みついてきます。噛みつくだけではなく、噛みついたまま首をまわしてひねってきます。これが結構痛いのです(笑)。野生のオオハクチョウの餌は湖の底に生えている水草です。首を水中へと伸ばし、くちばしで水草をはさんで引っ張って食べます。そのためにオオハクチョウの首には23個もの頸椎(キリンや人は7個)があり、しなやかに動かしていろいろな方向に自在に曲げることができるようになっています。また、くちばしにはのこぎりの歯のようなギザギザした突起があり、水草にひっかかるようになっています。この水草を人間の皮膚に置き換えると痛さが分かってもらえると思います。ギザギザした突起のついたくちばしで噛みつき、しなやかな首を自在に曲げて水草を引きちぎるごとく見事にひねってきます。だから寝室の掃除をする時は寝室とパドックの間の扉を閉めてオオハクチョウがこちらに入って来ないようにしてから掃除するようになったのでした…(笑)。
                               (オオハクチョウ担当 大西貴彰)

オオヅルと隣同士です。