愛媛県立とべ動物園

飼育日記

ゾウキーパー奮闘記

#2 4月頃は・・・

写真は鼻を伸ばしてカメラを取ろうとする媛ちゃんです。

 ゾウの担当になってから、椎名キーパーと一緒にできる限りゾウがいるパドックに入り、徐々にゾウたちとの距離を縮めています。
 4月の最初のころは、リカと媛と砥愛は「何者?」と言わんばかりに私に対して、長い鼻を使って私の体のあちこちを確認してきます。3頭にもみくちゃにされながらポケットの中や髪の毛、長靴の中の臭いまで調べられ、最終的には全身泥だらけです。(それ以降ヘアワックスを使わないようにしたことはここだけの話です(笑))
 特におてんばな性格の砥愛は約1.5トンある体で力比べをしてきます。スポーツジムに通っている私でももちろん勝てるわけがありません(笑)。まともに力を受けないように、するりとかわすように接して、お互いの距離感をつかんでいきます。
 今まで、柵越しでゾウたちとコミュニケーションはとってはいましたが、柵を介さないでゾウと同じ空間に入ることはキーパーとゾウにもう一段階上の信頼関係が必要だと思いました。
 2カ月半過ぎた現在は少しゾウたちも慣れてくれたようです。これからもゾウたちにたくさん声をかけ、少しずつ心の距離を縮めていきたいと思います。
(アフリカゾウ担当 濱田純基)