愛媛県立とべ動物園

飼育日記

ゾウキーパー奮闘記

#8 砥愛の身体能力

 ゾウの運動場には運動場をふたつに仕切るための大きなゲートがあります。
そのゲートが閉まり切った時、下には約1mの高さが開いていて、体が小さい砥愛(とあ)は、仔ゾウの特権としてゲート下を自由にくぐり抜けることができていました。
 ゾウたちを片側の運動場に移動させてゲートで仕切れば、ゾウがいない方の運動場を私一人だけでも掃除することができるため、私が担当になってからは砥愛がくぐれないようにするためにゲートの下に鉄の棒を入れていました。
そんな砥愛も今月で5歳半。少しずつ体も大きくなっているため、もうくぐり抜けられないだろうということで、先日、鉄の棒を撤去してみました。次の日、鉄の棒がないと気づいた砥愛はゾウの動きとは思えない動きで必死に肢を折り曲げ、体をくねらせ、ゲートをくぐり抜けることに大成功!砥愛のガッツにはいつも驚かされます(笑)
 掃除中に砥愛に入ってこられると困るので、鉄の棒を外せるのはまだ先になりそうです。
(アフリカゾウ担当 濱田純基)

ゲートを潜り抜けた砥愛

ゲートの下の鉄の棒