愛媛県立とべ動物園

飼育日記

ゾウキーパー奮闘記

#18 ヒーターで部屋が暖かくなりました!

暖房効率を上げるためのカーテン

 寒い冬もあと少しの辛抱な時期になってきました。寒さが苦手なゾウたちですが、実は今年の冬ゾウたちには少し快適に過ごしてもらうことができました。
 ゾウ舎は空間が広く、窓や扉のすき間から多少すき間風も入ってくることから、寒い日の夜はゾウ舎に備え付けの大きなガスヒーターを3台稼働させても舎内を十分に快適な温度を維持することが難しく、冬場の保温が課題のひとつでした。日本動物園水族館協会のゾウの飼育ガイドラインでは舎内を12℃以上に保つようにとされています。これまで、暖房効率を高めるためのカーテンを取り付けたり、すき間風が吹き込んでくる所を塞いだり家庭用の石油ストーブをつけたりと工夫はしてきましたが、思うように温度が上がらない日もありゾウには少し辛い冬だったかもしれません。
 そんな中、今年の冬は、当園のゾウたちを様々な形で支援してくださっている松山市NPO登録団体かぐや媛さんが行っている「ゾウさんファミリー基金」から業務用オイルヒーターを2台寄付していただきました。基金に寄付していただいた皆さま、誠にありがとうございました。
 ヒーターを使用して以来、舎内の温度は12℃以上に保てており、きっと暖かくなった部屋で快適に過ごしてくれていると思います。限られた予算の中で動物園ではできないこともありますが、日頃から動物園の動物たちの福祉(幸せ)の向上のために応援してくれる方たちがたくさんいることにとてもうれしく思っています。
(アフリカゾウ担当 濱田純基)

オイルヒーター

このような感じで使用しています