愛媛県立とべ動物園

飼育日記

ゾウキーパー奮闘記

#17 コロナ禍のエサ事情

 巷ではあるファーストフード店のフライドポテトが新型コロナウイルス感染症などの影響による物流の混乱で1つのサイズのみの提供となると話題になっていましたが、動物園も他人事ではありません。新型コロナウイルス感染症の影響はアフリカゾウの飼育管理にも影響をもたらしています。
 ゾウたち3頭が1日100㎏ほど食べている乾草はすべて輸入に頼っており、秋頃から普段与えている種類の乾草の輸入が不安定になっているんです。ゾウ舎で保管している在庫がなくなってしまっては一大事!ということで、最近は比較的輸入が安定している別の種類の乾草を混ぜてかさまししてあげるようにしたり、残餌となって余分に捨ててしまわないようにエサの配分にもいつも以上に気を配っています。
 また、例年なら冬の期間は刈りたての新鮮な牧草も与えていますが、こんな時に限って、今年は生育が悪いということで今は牧草の入荷も止まってしまってます。
 一体、乾草の入荷が安定してくれるのはいつになるのでしょうか。工夫をしながら乗り切らなければ・・・(^^;)
(アフリカゾウ担当 濱田純基)

3頭で1日100㎏ほど食べます。

ゾウ舎で保管している乾草。