愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

保護鳥獣舎

保護鳥獣舎

リトルワールドの真ん中にドーンと位置する保護鳥獣舎。
保護鳥獣舎で飼育している鳥たちは、もともと野外で生活していました。しかも目が見えなかったり、飛べなかったり、体が自由に動かない場合がほとんどです。そのためか、警戒心がとても強く、時には獣舎の中に飼育員が入っただけで慌てふためく事があります。慌てるだけなら良いのですが、慌てすぎてバランスをくずし、転んでケガをしてしまうことも。そんなわけで、お客様には外からそっと覗いていただくようにお願いしています。
さて、そんな警戒心の強い鳥たちも餌を持っていくと少しだけ近づいてきます。そのため、鳥たちの餌の時間は飼育員にとっては観察時間になります。ケガをしていないか?病気の様子はみあたらないか?鳥がしゃべってくれたら助かるんですけどね。そんなわけにはいかないので、じーーーーーーっと観察しています。

手ぶらだと寄ってこない鳥たち

とはいえ、鳥たちもお腹がよっぽど減っていないと飼育員の近くまでは来ません。そこで、餌をやりながらできるだけ近くに鳥が来てくれるように石の上に座って待つことも・・。
そうです。獣舎の中に座っている飼育員は日向ぼっこ中でも、お仕事サボリ中でもないんです。実は鳥を観察中なんです。
鳥を観察している飼育員を観察できる時間は2時~3時半頃の鳥たちの餌の時間になります。
小アジの入った青いバケツが目印です。
みなさま、どうぞ保護されている鳥たちと飼育員を暖かい目で見守ってください♪

餌をあげながら観察

餌を食べるユリカモメ(ゴシキ)