愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

長~い鳥インフルエンザ対策の終わり!?

閉鎖のお知らせ

 みなさんこんにちは!!2017年も早、4月が終わりました。ついこの間まで桜が園内でもとてもきれいに満開だったんですが…。
 さて、この冬の間に全国各地で猛威を振るった鳥インフルエンザ!!日本各地で発生が確認され、養鶏場では、多くのニワトリたちの処分もなされました。
当然とべ動物園でも、この鳥インフルエンザの防疫対策として園内の鳥類関係の獣舎で、関係者以外立ち入り禁止及び展示中止の処置をとることになりました。そして、来園者が自由に立ち入りし通り抜けることの出来るバードパークも2016年11月23日から締め切りました。次いで29日からは、野鳥の侵入による感染を防ぐために屋根のない鳥舎は展示中止、もしくは防鳥ネットを張ることとなったために、私の担当動物のインドオオヅル、オオハクチョウも展示を中止することになりました。来園者の皆さんにもご迷惑をおかけすることにもなりましたたが、何よりも5ヶ月もの長期間、一番の被害者というか大変だったのは、動物達です。この冬はとてもストレスを感じた冬になったと思います。ただこの期間中にオオハクチョウの“コハク”は、両脚裏のし瘤症という大きなタコのようなコブを治療することが出来た良い期間となりました。週に1回、足の裏を消毒しテーピングをするのが習慣の様になりました。赤、青、白、緑、オレンジなどカラフルで、おしゃれにも気を使いました。おかげでし瘤症の方もかなりよくなっています。バードパークの鳥たちも、通り抜けを中止したことが逆に幸いしたのか、オシドリ夫婦たちが3カ所の巣箱で営巣、抱卵中です。この記事が出る頃には、ヒナの誕生も?当園の鳥インフルエンザ対策の期間もやっと終わり4月25日から鳥類の展示も元通りとなりました。5カ月ぶりの鳥たちも少し戸惑いもあるかもしれませんが、元気な鳥たちの姿、声を近くで堪能してください。
※追記
5月15日にオンドリがフ化したため、バードパークは現在再び閉鎖中です。

おしゃれなテーピング

おしゃれなテーピング

オンドリ営巣中