愛媛県立とべ動物園

飼育日記

キーパー飼育日記

バードパーク 2023春

オシドリとハコネウツギ(右 植物)

 桜の開花が早かった今春、ウォーターストリートにあるバードパークの鳥類はどんな春を迎えているか新人キーパーが報告します。
 現在バードパークでは12種39羽の鳥類が暮らしており、様々な場所で色々な行動が観察されます。
 オスのオシドリは昨年の秋から生殖羽である銀杏羽がひときわ目立ち、職員もウットリです。ただ3月14日右大腿骨骨折で入院中だったオスが4月7日に死亡したのでオスは最後の1羽(メス4羽)となりました。
 動きが活発で楽しませてくれるのはガンに近いカモ、ツクシガモ4羽(オス2羽・メス2羽)です。当初、オス同士がこんなに激しく争うのかとびっくりしましたが現在は1羽と3羽に分かれ落ち着き、次の展開に期待しています。
 トラブルと言えば4月12日にコジュケイの左脚に糸が巻き付いた状態で発見。取り外した後、メスと共に分離し経過は良好で27日に無事、戻すことが出来ました。コジュケイはオスの距爪が特徴ですが、この距爪と識別のバンドに糸が絡みついたようでした。これまで以上にパドック内に危険なものがないようにチェックに努めます。
 パーク内は四季折々の植物も見られ4月にはヤマブキ、5月に入るとハコネウツギが咲き始め、ガクアジサイの花芽も見られるようになり梅雨も近いのかと感じられます。
 鳥たちの変化や植物の成長から季節の移ろいを感じてもらえるようなバートパークを目指します。
 なお5月18日(木)から通り抜けを再開する予定です。
(バードパーク担当 竹箇平 昭信)

ツクシガモ

コジュケイのペア 右が♂ 復活後

コジュケイ ♂治療