愛媛県立とべ動物園

お知らせ

個性豊かなサル山のニホンザル

NO1シン

当園のサル山には57頭のニホンザルがいます。来園者の方からすると、みんな同じような姿に見えているように思いますが、各々顔も性格も違います。今回紹介するのは、群れの中でも個性的なサルたちで、観察の際のヒントになれば幸いです。
私がサル山で観察をしていると、よく来園者から「ボスザルはどのサルかな?」、という話し声が聞こえてきます。やはり、サル山では一番気になる存在だと思います。今ではあまりボスザルとは表現せず、№1とかα(アルファ)オスと言いますが、当園の№1は「シン」というオスザルです。顔の左頬に小さなキズがあり、体は大きく逆三角形で男子なら一度は憧れる体型の持ち主です。また、とても穏やかな性格は、過去の№1サルのなかでも群を抜いています。次は「チャ」と「ツツジ」という2頭のメスザルで、よく向かい合って抱き合う姿が観察できます。この行動は他のサルたちではあまり観察できないので、発見できたら高確率でこの2頭でしょう。最後は今年生まれの4頭の子ザルです。生後約5ヵ月を迎え母親からは少し離れて遊ぶようになりました。毛並はきれいで体格もいちばん小さいので、皆さんには一番観察の対象としてわかりやすく、見ていて飽きない存在です。
 紹介したいサルはまだまだいるのですが、次に来園された際には今回紹介したサルたちを探しながら、観察を楽しんでいただきたいと思います。          (ニホンザル担当 連有吾)

今年5月生まれのビネガー(オス)